SuperGT

thumbnail image apr LC500h GT

半損からの修復は翌朝6時過ぎまで。apr LC500h GTが復活の追い上げも「今の状況はもったいない」と悔しさ

 9月16〜17日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた2023スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』で、31号車apr LC500h GTは予選日のクラッシュから一晩でマシンを修復し、決勝ではほぼ最後尾スタートから11位でフィニッシュ。ポイント獲得こそならなかったが、荒れたレースで追い上げを披露した。 スーパーGT名門コンストラクターのaprが今季から投入したapr LC500h GT。そのルックスからシーズン開幕前にも注目を集め、緒戦となった第1戦では予選6番手、さらに続く第2戦では予選2番手のフロントロウに入る速さを披露しているが、決勝での最上位は第4戦での5位に留まり、第5戦終了時点のランキングは13位となっていた。 そんな状況で迎えた第6戦SUGO。apr LC500h GTは今度こそ結果を残すべく土曜日の公式練習で走行を重ねていったが、GT300専...
thumbnail image AUTOSPORT Web

7年ぶりの優勝でも多くを語らない国本雄資の男気と大きな変化。坂東監督の強すぎる絆

 レース結果が二転三転する形となった2023年のスーパーGT第3戦鈴鹿のGT500クラス。最終的にWedsSport ADVAN GR Supraが7年ぶりに優勝を飾った。同時にチーム加入7年目となる国本雄資にとっても“7年ぶりの勝利”となった。7年と言葉にするのは簡単ではあるものの、国本自身にとっては様々な変化と葛藤があった期間だった。 MOTUL AUTECH Z(松田次生)のアクシデントで赤旗が出され途中終了となった。この時に義務となっていた2回の給油を伴うピットストップを消化し切れていなかったNiterra MOTUL Zが優勝となり、暫定表彰式が行われた。しかし、レース後に10チームから抗議が出されたことで、3号車のレースタイムに1分加算されることが決定。暫定結果の改訂版が発行されたのは夜の20時40分だった。 19号車の坂東正敬監督からの電話で優勝を知った国本。ちょうど新...
thumbnail image AUTOSPORT Web

気になる230号車Zのフロントの変化とタイヤ事情「まだ決まったわけではない」松村総監督/ニッサン陣営の2024年

 ホンダの2024年の新型車両、シビック・タイプR-GTに注目が集まった岡山国際サーキットでの3メーカー合同テスト。もちろん、ライバルとなる他2メーカーも手をこまねいてシビックを眺めていたわけではない。2024年に向けた初めての車両開発テスト、各陣営がどのようなテーマで取り組んでいるのか。今回はニッサン陣営にフォーカスしてみた。 ニッサン/ニスモ陣営にとっては、昨年2022年にニッサンZ GT500がデビューしたばかりということもあり、ニッサンZを継続して使用することになる。ただ、今回のメーカーテストでシェイクダウンしたクルマは、現行のニッサンZとはフロントまわりが変わっている。 ノーズ先端がやや長く伸びたようでボンネット部のダクト部も変わっており、フロントグリルの形状もこれまでの横長のスクエアな長方形から、両サイドを少し絞って小さくなり、複雑な形状となった。どこかで見たことのある形...
thumbnail image AUTOSPORT Web

トラブルからのクラッシュも大事に至らず。立川祐路「来年に向けての基礎データ取得がメイン」トヨタ/GRスープラ陣営の2024年

 ホンダの2024年の新型車両、シビック・タイプR-GTに注目が集まった岡山国際サーキットでの3メーカー合同テストだが、もちろん、ライバルとなる他2メーカーも手をこまねいてシビックを眺めているわけではない。2024年に向けた初めての車両開発テスト、各陣営がどのようなテーマで取り組んでいるのか開発責任者たちに聞いた。 トヨタ/GRスープラ陣営は今回、外観からは現行車両のGRスープラGT500とほとんど変わらない90号車の開発車両を岡山国際サーキットに持ち込んだ。ドライバーは立川祐路、坪井翔、山下健太、宮田莉朋の姿が確認されており、初日の走行では立川祐路が走り始めを担当していた。 一見、外からは変化が分からなかった90号車のGRスープラ。今回の開発の狙いはどのような部分にあるのか。TCD/TRDでGRスープラGT500の車両開発を担当する池谷悠エンジニアに聞いた。「まだこれが2024年仕...