八代俊二

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「こんなに自分の弱さをさらけ出したレーサーの自伝を読んだのは初めて」 森脇基恭が語る八代俊二著『突っ込みハッチの七転び八起き』

 二輪レースが日本で非常に高い人気を有していた1980年代後半、ロスマンズカラーのNSR500を駆り、ホンダのワークスライダーとして世界グランプリロードレースに出場していた八代俊二さんが、自らの半生を綴ったレーサーズノンフィクション『突っ込みハッチの七転び八起き』。好評発売中である八代さんのこの自伝を、F1解説などでおなじみの森脇基恭さんは「笑顔と勇気を与えてくれる本」と評した。 そもそもは四輪の車体設計者であり、レーシングカーエンジニアである森脇さんが、元グランプリライダーが記した本を、なぜ読み、高評価するのか? 森脇さんに、様々な思いを語ってもらった。* * * * * *■ライダーに、憧れの思いがずっとあった 話は、森脇さんが、二輪のレーシングライダーに尊敬の念を抱き続けてきた人である、というところから始まる。「僕は1969年に本田技術研究所へ入社したんですけど、当時の研究所は...