ETRC

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13万人の地元ドイツ大観衆を前に、6冠の“帝王”ヨッヘン・ハーンが最終ヒートを制覇/ETRC第4戦

 ヨーロッパの物流業界関係者やそのファミリーらが集結するシリーズ最大の“祭典”。2023年ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ第4戦『ADAC トラック・グランプリ』が、ドイツのニュルブルクリンクで7月14~16日に開催され、変則3日間のタイムテーブルとなった週末でも、王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/マン)が圧巻の走りを披露した。 そのキスが予選セッションで獲得可能なすべてのポールを奪取するという連続記録を更新し3勝を挙げるなか、選手権6冠の“帝王”ことヨッヘン・ハーン(チーム・ハーン・レーシング/イベコ)が一矢報いる走りで最終ヒートを制覇。母国ドイツの“聖地”に集った13万人の大観衆を前に、開幕レース1以来の今季2勝目を飾っている。 大陸間物流網を担うすべての事業関係者が集うとも称されるドイツでの聖典は、今季も前夜祭や花火の打ち上げなど盛大な雰囲...
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初開催地、初ポールから王者キスが完勝。父の“帝王学”継承のルーカスもキャリア2勝目/ETRC第3戦

 シリーズ初開催地、ポーランド西部の古都ポズナンにある1978年建設のレーストラック、トルン・ポズナンにて6月24~25日に実施された2023年ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ第3戦は、王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)が土日の両予選でスーパーポールを制覇すると、レース1で栄えある“初代ウイナー”の称号を獲得。 続くレース2では、選手権6冠ヨッヘン・ハーン(チーム・ハーン・レーシング/イベコ)の“帝王学”を受け継ぐ子息ルーカスが、リバースグリッドの好機を捉え自身キャリア2度目の総合優勝を記録するなど、最終ヒートを制したアントニオ・アルバセテ(Tスポーツ・ベルナウ/MAN)含め3名のウイナーが誕生した。 中世ポーランド王国の最初の首都として栄えた要衝として知られ、1978年に建設された4.083kmのレーストラックでは、金曜の公式練習から総...
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やはり王者は強し。深紅のMANを駆るノルベルト・キスが4戦4勝の完全制覇/ETRC第2戦

 2023年のETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ第2戦が、6月10~11日のスロバキアリンクで開催され、王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)が土日の両予選でスーパーポールを制覇すると、勢いそのまま各日2ヒートの決勝でも勝利を挙げる、週末“クリーンスイープ”を達成。昨季ハンガロリンクに続くパーフェクトで、今季の快進撃も予感させる印象的な活躍を演じてみせた。 本来なら、そのハンガリーで6月3~4日の週末に予定されていた第2戦は、シーズン開幕直前にサーキット側より「最優先事項であるハンガロリンクの再建工事のため」との通達を受け急遽のキャンセルが決定。代わって連戦予定となっていたこの週末のスロバキアが“実質的”第2戦となった。 その土曜予選から勢いを見せたのがディフェンディングチャンピオンのキスで、2014-2015年に続き2021-2022年の連覇...
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今季も“怪物”トラックの饗宴、ETRC開幕。オープニングは”帝王”ハーンが制し、王者キスも2勝

 車両総重量5.3t超、1万3000ccの直列6気筒ツインターボディーゼルが1500PS以上を発揮する“怪物”トレーラーヘッドの饗宴、ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップが開幕。会期直前に集中豪雨に見舞われたイタリアはミサノで5月19〜21日に開催され、シリーズ6冠を誇る“帝王”ヨッヘン・ハーン(チーム・ハーン・レーシング/イベコ)がシーズン初戦で勝利を収める結果に。同じく2014-2015年に続き、2021-2022年の連覇による自身4度目の戴冠を決めた王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)も、予選完全制覇からの2勝を飾っている。 先の4月下旬にはチェコ共和国のアウトドローモ・モストで公式テストを実施し、着々と2023年シーズンへの準備を進めてきたETRCパドックの面々だが、ときを前後して第2戦の開催予定地だったハンガリーより「最優先事項である...