
『メルセデス・ベンツC291』あの“皇帝”もドライブ。苦戦が続いたラストシルバーアローグループC【忘れがたき銘車たち】
モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、グループCカーの『メルセデス・ベンツC291』です。* * * * * * 1991年より本格的にレギュレーションが施行された“新”グループCカー規定。この規定によってF1との共用も狙った3.5リッターNAエンジンを搭載し、それまでよりもスプリント色を強めた、まるでフォーミュラマシンのごときグループCカーが生み出された。 そんな“新”グループCカーがもっとも活況だったのは初年度といえる1991年のスポーツカー世界選手権(SWC)だったのだが、この年にはシリーズを席巻したジャガーXJR-14、それに対峙したプジョ...