
高速道路の「街路樹問題」 中央分離帯の植栽は必要なのか? 【清水草一の道路ニュース】
クルマと道路は切っても切り離せないもの。交通ジャーナリストの清水草一が、毎回、道路についてわかりやすく解説する当コーナー。今回は、最近巷で話題になっている「道路の植栽」について考察する。文/清水草一、写真/フォッケウルフ、ネクスコ・メンテナンス東北■中央分離帯に植えられている木の正体 『ビッグモーター』に関するニュースで、街路樹が大いに話題になった。公道上の植え込みに除草剤を撒いて植栽を枯らせ、勝手に伐採したのは違法だ。しかし、社の上層部から「落ち葉が一枚でもあったら0点」と言われたら、植え込みも街路樹もないほうがいい! と思ってしまうのが自然かもしれない。 実は私も、高速道路に関して、同じようなことを考えている。それは、「中央分離帯の植栽はないほうがいいのではないか」というものだ。 日本の高速道路には、中央分離帯に低木が植えられている区間がある。手入れせずに放置すれば走行の支障になるか...