清水草一

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高速道路の「街路樹問題」 中央分離帯の植栽は必要なのか? 【清水草一の道路ニュース】  

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。交通ジャーナリストの清水草一が、毎回、道路についてわかりやすく解説する当コーナー。今回は、最近巷で話題になっている「道路の植栽」について考察する。文/清水草一、写真/フォッケウルフ、ネクスコ・メンテナンス東北■中央分離帯に植えられている木の正体 『ビッグモーター』に関するニュースで、街路樹が大いに話題になった。公道上の植え込みに除草剤を撒いて植栽を枯らせ、勝手に伐採したのは違法だ。しかし、社の上層部から「落ち葉が一枚でもあったら0点」と言われたら、植え込みも街路樹もないほうがいい! と思ってしまうのが自然かもしれない。 実は私も、高速道路に関して、同じようなことを考えている。それは、「中央分離帯の植栽はないほうがいいのではないか」というものだ。 日本の高速道路には、中央分離帯に低木が植えられている区間がある。手入れせずに放置すれば走行の支障になるか...
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このテは全国で使える!! アクラインの渋滞が時間帯別割増で半減【清水草一の道路ニュース】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。交通ジャーナリストでもある清水草一が、毎回、道路についてわかりやすく解説する当コーナー。今回は、2023年7月から行われていた、東京湾アクアラインにおけるETC時間帯別料金実験の成果について考察する。文/清水草一、写真/NEXCO東日本■社会実験の効果やいかに? NEXCO東日本は、東京湾アクアラインの上り線(木更津→川崎方面)で行なっているETC時間帯別料金の社会実験について、開始1か月後の交通状況を発表した。 この社会実験は、東京湾アクアラインの混雑緩和のため、土日祝日を3つの時間帯に分けてETC料金の割引・割増を行なうもので、普通車の場合、土日祝日の0時~13時は従来通りの800円、13時~20時は400円割増の1200円、20時~24時は200円割引の600円としたものだ(平日の通行料金は800円のまま)。 発表によると、開始1か月後の交通...
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祝レインボーブリッジ開通30周年! 8月19日から始まる8種類の特別ライトアップを見逃すな! 【清水草一の道路ニュース】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、毎回、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は、開通から30周年を迎えたお台場の象徴、レインボーブリッジの今とその歴史についてレポートしていく。文/清水草一、写真/首都高速道路株式会社■レインボーブリッジが渋滞を緩和? 2023年8月26日(土)、東京港をまたくレインボーブリッジが開通30周年を迎える。中高年ドライバーとしては、青年期に開通したあのレインボーブリッジが30歳と聞くだけで、感慨もひとしおだ。 30周年を記念して、8月19日(土)から特別ライトアップが始まる。スケジュールは以下の通り。過去に施されたレインボー色のライトアップ。画像:首都高速道路株式会社8月19日(土):碧...
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2023年お盆渋滞突入企画「大渋滞の高速と下道どっちが速い」に変化あり!? 【清水草一の道路ニュース】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、毎回、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は、いよいよ始まったお盆渋滞にについて詳しくレポートしていく。文/清水草一、写真/フォッケウルフ■2023年お盆渋滞の傾向を読み解く 間もなくお盆渋滞の期間に突入する。今年のお盆渋滞は、下り線が11日(祝)を頂点に13日にかけて、上り線が13日を頂点に15日(火)にかけて激化すると予想されている。 今年はコロナ明けということで、GWもひどい渋滞が予想されていたが、フタを開けたらコロナ前の19年よりも軽微だった。交通集中期の渋滞は、年々分散傾向が強まっている。今年のお盆も、かつてに比べれば、それほどひどい渋滞にはならない可能性が高いと見...
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最高裁が建設を認めた? とんでもない! 東京外環道の完成は依然五里霧中【清水草一の道路ニュース】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、毎回、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は、2020年の陥没事故以降、工事が止まっている東京外環道の近況についてレポートしていく。文/清水草一、写真/清水草一、TOKYO GAIKAN PROJECT■報道の「一部区間のみ」とは? 7月7日、最高裁判所は、東京外環道の建設ルートの周辺住民らが、大深度地下トンネル工事の全面差し止めを国やNEXCO東日本などに求めた仮処分申し立てについて、認めない決定を出した。 「えっ、つまり東京外環道は建設できるわけ?」 そのように捉えてしまいそうになるニュースだが、そうではない。この決定は、東京外環道建設の息の根を止めなかったに過ぎず、1ミリも前...
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ETC専用入口の「サポートレーン」に入ると本当のところ何が起きるのか!? 【清水草一の道路ニュース】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、毎回、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は、昨年から専用化が進みつつあるETC料金所の「サポートレーン」について詳しくレポートしていく。文/清水草一、写真/清水草一、NEXCO東日本■HP上では明かされていないサポートレーンの詳細 高速道路のETC専用化がじわじわと進んでいる。先陣を切った首都高は、昨年春から35か所の料金所をETC専用にした。今年に入ってからは、阪神高速で13か所、NEXCOは東日本が2か所、中日本が7か所、西日本は11か所がETC専用入口となった。近年増えつつあるETC専用の高速料金所。まだ愛車にETCを導入していないドライバーは注意! ETC専用入口は、言う...
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アクアラインが時間帯別変動料金制を導入!! この夏アクアラインの上り渋滞は半減するのか? 【清水草一の道路ニュース】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、毎回、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は、いよいよ変動料金制の導入が騒がれる東京湾アクアラインについて迫ってみた。文/清水草一、写真/清水草一、フォッケウルフ■通過するのに1時間40分かかることもある現状 この夏、東京湾アクアラインで、時間帯別の変動料金制が試験導入される見通しだ。混雑する日中は料金を引き上げる一方、夜間は引き下げ、通行量の分散につなげる狙いである。 アクアラインは、首都圏の日帰りレジャーの目的地として最適なため、毎週末午後、上り線が激しく渋滞する。時間帯としては、午後2時台から渋滞が始まり、午後5時前後にピークを迎え、午後8時を過ぎると収束するというパターンだ...
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首都高大師橋架け替え完成! でも100年後にはまた架け替えるのか? 【清水草一の道路エッセイ】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は、先日お伝えした首都高大師橋工事のその後と、架け替えが必要だった理由について解説する。文/清水草一、写真/清水草一、首都高速道路株式会社■大師橋より古い橋が今も健在? 首都高は、高速大師橋架け替えのため、1号羽田線を5月27日から2週間通行止めを行ったが、6月10日に完成し、通行止めも終了となった。5月29日には、下流側に待機していた新しい橋の移動を取材したが、全長300mもの巨大な鋼鉄製の構造物が、油圧ジャッキで正確に移動していく様子に圧倒された。 通常、橋の架け替えは、仮橋を設置して交通を確保したうえで、数年かけて行うが、高速大師橋は仮橋の...
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首都圏大動脈が2週間通行止め!! 令和の大改修「大師橋」架け替えはいったいどうなるの?【清水草一の道路ニュース】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、毎回、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は、5月末から通行止めが予定されている首都高1号羽田線の工事について取り挙げる。文/清水草一、写真/清水草一、首都高速道路■4月から6月は通行止め実施の好機!? 日本中の道路、特に橋の老朽化が進んでいるが、交通量が猛烈に多い首都高は、構造物への負担が大きい分、老朽化も激しい。現在、6つの区間で大規模更新(造り直し)が決定しているが、そのうちのひとつ、高速大師橋の架け替えが間もなく実行される。開通当時の高速大師橋 提供:首都高速道路 首都高1号羽田線の多摩川にかかる高速大師橋は、開通から55年が経過し、疲労による亀裂が1200以上見つかってい...
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GW最悪の渋滞で高速と下道どっちが速いか確かめてみた【清水草一の道路エッセイ】

 クルマと道路は切っても切り離せないもの。だから全ドライバーはもっと道路について知っておかねばならない。自動車評論家でありながら、交通ジャーナリストでもある清水草一が、最新の道路情報や、知っておくべき道路の知識をわかりやすく解説する当コーナー。今回は2023年GWの渋滞で体験してきた、当日の高速と一般道の状況をリアルにレポートする!文/清水草一、写真/フォッケウルフ■渋滞予測を下回った実際の渋滞 今年のゴールデンウィークは、コロナ前レベルの渋滞が発生するのではないかと懸念されたが、フタを開ければ交通量は前年比106%と微増にとどまり、コロナ前の2019年に対しては81%に過ぎなかった。 10km以上の渋滞回数はほぼ前年並みで、30km以上の長い渋滞は74%に減少。渋滞予測を大きく下回り、全体に比較的穏やかだった。提供/NEXCO東日本 JR各社のGW旅客数がコロナ前の94%だったのに比べて...