ベン・キーティング

thumbnail image IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ

“最速ブロンズ”ベン・キーティングがユナイテッドASに加入。2024年はIMSA LMP2がメイン

 2022年とまだ2戦を残す2023年シーズンのWEC世界耐久選手権で、2年連続となるLMGTEアマクラスチャンピオンに輝いた“最速ブランズドライバー”のベン・キーティングが、PR1/マティアセン・モータースポーツからユナイテッド・オートスポーツに移籍し、来季2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にフル参戦することが明らかになった。 そのIMSAでも現在LMP2クラスのドライバーズランキング首位に立っているキーティング。テキサス州出身の実業家は、今季限りでのLMP2クラスの廃止にともないWECから北米耐久シリーズに移るイギリスとアメリカの合同チームに加わり、アレックス・クインと新しいコンビを組む予定だ。 キーティングは、以前からアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)のないレーシングカーでの競争を望んでおり、GTEアマから置き換えられるLMGT3クラスに参戦する意志...
thumbnail image ニッキー・キャツバーグ

コルベット、2戦を残しGTEアマ王座獲得。他を圧倒したチームの偉業に「魔法のよう」とキーティング

 第6戦富士と最終戦バーレーンの2レースを残してWEC世界耐久選手権LMGTEアマクラスのタイトルを確定させたコルベット・レーシング。同チームのドライバーのひとりであるベン・キーティングは2023年シーズンのキャンペーンについて「何の欠点もなかった」と言い、アメリカンチームが達成した偉業を「魔法のようだ」と表現した。 キーティング、ニコ・バローネ、ニッキー・キャツバーグのトリオは、7月9日(日)にイタリア、モンツァ・サーキットで行われた今季第5戦『モンツァ6時間レース』でクラス4位に入り、33号車シボレー・コルベットC8.Rの獲得ポイント数を145に伸ばした。このポイント数は、彼らにもっとも近いふたつライバル、25号車アストンマーティン・バンテージAMR(ORT・バイ・TF/65ポイント)と85号車ポルシェ911 RSR-19(アイアン・デイムス/67ポイント)が、残る2戦でポール・...
thumbnail image インターユーロポル・コンペティション

クビサ初ポール獲得の裏側/赤旗に阻まれたDステーション/16年ぶり左足ブレーキへの復帰etc.【WECモンツァ土曜Topics】

 WEC世界耐久選手権第5戦モンツァ6時間レースの予選が7月8日に行われ、既報のとおり小林可夢偉がドライブした7号車トヨタGR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/可夢偉/ホセ-マリア・ロペス組)が、2023年シーズン2度目のポールポジションを獲得した。前戦のル・マンに続き、白熱した予選が繰り広げられた金曜日のパドックからWECモンツァの各種トピックをお届けする。※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ***8日(土)に行われたモンツァ6時間レースの予選で、トヨタ7号車の小林可夢偉と50号車フェラーリのアントニオ・フォコの間に生まれた0.017秒のタイム差は、WECが2021年にシングルドライバーによる予選を導入して以来、ポールポジションを巡る争いのなかでもっとも接近したものだった。***これまでの最小ギャップは100分の3秒であり、トヨタのチームメイトである可夢偉とブレンドン・ハ...
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トラブル続くポルシェ/車両内部からリス発見/ル・マン優勝車を継続使用etc.【WECモンツァ金曜Topics】

 WEC世界耐久選手権の2023年シーズン第5戦『モンツァ6時間』のレースウイークが7月7日に幕を開けた。走行初日となった金曜日は各90分間のプラクティスが2度行われ、既報のとおりFP1では51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)が、FP2では7号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)がトップタイムをマーク。小林可夢偉のドライブで1分36秒363を記録した後者が練習日の最速マシンとなっている。ここでは、そんな7日(金)のパドックから現地情報などをお届けする。※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ***ポルシェ・ファクトリーLMDhディレクターのウルス・クラトルによると、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)は、FP1で問題が発生した6号車のハイブリッドシステムを交換したという。「もっと調査したいところだが、すべてをバラバラにする...
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2周遅れからクラス優勝のコルベット、新SC規則の運用ミスに憤慨「レースコントロールのせいで台無し」/ル・マン24時間

 2023年ル・マン24時間レースで、一時2周のビハインドを負いながらもLMGTEアマクラスの優勝を手にしたコルベット・レーシングの33号車シボレー・コルベットC8.R。ニッキー・キャツバーグ、ニコ・バローネとともにウイナーとなったブロンズドライバーのベン・キーティングは、「感情のジェットコースターだった」と波乱のレースを振り返った。 レース序盤にダンパーの不具合に見舞われた33号車だったが、その後挽回し、最終的にはORTバイ・TFの25号車アストンマーティン・バンテージAMRを下して勝利した。これにより、コルベット・レーシングはル・マンにおける9勝目を手にしている。■開始早々のダンパー交換「これはル・マンでのGTE最後のレースだ」とキーティング。「100周年記念レース、コルベットの25周年記念レース、それらすべてが本当に特別なものだ」「ル・マンでアメリカ国旗を掲げ、アメリカ国歌を聴...
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「IMSAとは違う」「タイヤを痛める可能性」ル・マンでのタイヤ予熱解禁に対するWECドライバーの声

 ル・マン24時間レースの主催者であるACOフランス西部自動車クラブは先週、WEC世界耐久選手権のタイヤサプライヤーであるミシュランとグッドイヤーと協議した結果、来月に行われる100周年記念大会ではタイヤの予熱を許可すると発表した。1戦限りではあるが、今季から使用が禁止されたタイヤウォーマーの復活することについて、シリーズに参戦中のドライバーやメーカー関係者が反応を示している。 内燃機関を用いてタイヤを予熱するウォーマーの禁止令はサステナビリティー(持続可能性)の観点から導入されたものだが、特にハイパーカーでは、冷えたタイヤで走り始めることの影響に懐疑的であり、スパ・フランコルシャン6時間レースでの事故を受けてドライバーの安全性に懸念を示す声もあった。■ウォーマーを使用していない他のシリーズとの比較は不可能 プジョー・トタルエナジーズ(93号車プジョー9X8)のドライバーであるミケル...
thumbnail image プロトン・コンペティション

フェラーリ、早くもジョーカー研究中/事故続きでポルシェ911が不足?/「重くて加速できない」etc.【WECスパ予選日Topics】

 2023年のWEC世界耐久選手権第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースは、4月28日金曜にベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで、フリープラクティス3、および予選のセッションを行なった。 赤旗中断もあった予選では、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドをドライブする小林可夢偉が最速タイムをマークし、決勝を先頭からスタートすることとなった。 予選を終えたスパのパドックから、各種トピックスをお届けしよう。■ストフェル・バンドーンがプジョーに帯同 93号車プジョー9X8をドライブするジャン・エリック・ベルニュは、予選でもっと速いタイムを出すことができたが、大きくポジションを上げるほどではなかったと見ている。93号車はトップから2.4秒おくれの予選9番手だった。「これ以上(ポジションが)よくなるとは思っていなかった」と彼は語った。「公平に言っても、おそらく僕の...