
融合間近の銀河核 ハッブルが観測した約106億年前の二重クエーサー
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3(WFC3)で撮影された二重クエーサー「J0749+2255」(Credit: NASA, ESA, Yu-Ching Chen (UIUC), Hsiang-Chih Hwang (IAS), Nadia Zakamska (JHU), Yue Shen (UIUC))】こちらは「ふたご座」の方向にある二重クエーサー「J0749+2255」です。画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータをもとに作成されました。左下のスケールバーは1秒角(満月の視直径の約1800分の1)を示しています。クエーサー(Quasar)とは、銀河中心の狭い領域から強い電磁波を放射する活動銀河核(AGN)のなかでも、特に明るいタイプを指す言葉です。J0749+2255のような二重クエーサーは、合体しつつある2つの銀河の中心核がそれぞれクエーサ...