月探査

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NASA、アルテミス計画の月着陸船を開発する2番目の企業にブルー・オリジンを選定

アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月19日付で、有人月面探査計画「アルテミス」で使用される着陸船「有人着陸システム(HLS:Human Landing System)」の開発を担当する2番目の企業としてブルー・オリジンを選定したと発表しました。契約額は34億ドルです。【2023年5月23日13時】【▲ ブルー・オリジンが開発する月着陸船「ブルー・ムーン」のコンセプト(Credit: Blue Origin)】NASAのアルテミス計画は月面での持続的な探査活動や将来の有人火星探査を見据えた取り組みで、1960~70年代に実施された「アポロ計画」以来となる有人月面探査が予定されています。アルテミス計画における初の月面着陸は2025年に予定されている「アルテミス3」ミッションで、2名の宇宙飛行士が月の南極周辺に降り立ち、月に埋蔵されているとみられる水の氷の探査などを行います。アルテミス3に先立ち...
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NASA、小型探査機ルナー・フラッシュライトのミッション終了を発表

アメリカ航空宇宙局(NASA)は5月12日付で、2022年12月に打ち上げられた小型探査機「ルナー・フラッシュライト(Lunar Flashlight)」のミッションを終了すると発表しました。【2023年5月15日13時】【▲ アメリカ航空宇宙局(NASA)の小型探査機「ルナー・フラッシュライト」の想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】ルナー・フラッシュライトはNASAのジェット推進研究所(JPL)が開発した靴箱サイズの小型探査機(CubeSat規格の6Uサイズ)です。同探査機のミッションは月の南極付近の永久影(太陽光が常に届かない領域)に埋蔵されているとみられる水の氷のマッピングと新技術のデモンストレーションを兼ねており、氷に吸収されやすい近赤外線を利用するレーザー反射率計が観測装置として搭載されていました。2022年12月11日(日本時間)、ルナー・フラッシュライ...
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月着陸船は推進剤が尽きて月面に落下か 民間月探査「HAKUTO-R」続報

株式会社ispaceは4月26日、同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1について、着陸後に通信が途絶えたランダー(月着陸船)との通信回復は見込まれず、月面着陸を確認することは困難だと判断したことを明らかにしました。民間初の月面着陸を目指したHAKUTO-Rミッション1は着陸成功には至らず、ランダーは月面にハードランディング(叩きつけられるような着陸、硬着陸)したものとみられています。【2023年4月26日12時】【▲ 月面へと降下するランダーの想像図。ispaceが公開している動画より(Credit: ispace)】HAKUTO-Rミッション1のランダーは2022年12月11日(日本時間・以下同様)に米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地からスペースXの「ファルコン9」ロケットで打ち上げられ、2023年3月21日に月を周回する軌道へ到達することに成功していました。同...
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月着陸船との通信確立できず成否は不明 民間月探査「HAKUTO-R」続報

株式会社ispaceは4月26日、同日未明に月面着陸を実施した月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)について、着陸後に通信が再確立できず、成否の確認ができていないことを明らかにしました。【2023年4月26日6時】【▲ HAKUTO-Rミッション1の着陸シーケンスを示した図(Credit: ispace)】HAKUTO-Rミッション1のランダーは2023年4月26日0時40分(日本時間・以下同様)に高度100kmの月周回軌道を離脱して着陸体制に入りました。軌道速度からの減速と姿勢制御を自律的に行うランダーは月面に対して横向きの姿勢から徐々に機体を起こしていき、1時間後の同日1時40分に「氷の海」の南東に位置するアトラス・クレーターに着陸する予定でした。【▲ HAKUTO-Rミッション1ランダーの降下状況を示したシミュレーションCGと、着陸の様子を見守るis...
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民間企業初!4月26日未明の月面着陸迫る 民間月探査「HAKUTO-R」続報

こちらは株式会社ispaceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)に搭載されているカメラで撮影された月と地球です。撮影日は2023年4月20日で、月の高度約100kmから撮影されました。関連:【特集】月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1【▲ HAKUTO-Rミッション1ランダーのカメラで撮影された月と地球。地球には月の影が落ちている(Credit: ispace)】地球は右側が北極で、左側の縁の近くにはオーストラリア大陸が見えています。この日はインド洋から太平洋にかけての地域で金環皆既日食が観測されたのですが、地球をよく見ると月の影が落ちていることがわかります。【▲ HAKUTO-Rミッション1ランダーのカメラで撮影された月と地球(地球周辺を拡大したもの)。地球には月の影が落ちている(Credit: ispace, 画像トリミング:sora...
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月面着陸前の軌道制御完了、4月26日未明に降下予定 民間月探査「HAKUTO-R」続報

株式会社ispaceは4月14日、同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1について、ランダー(月着陸船)を高度100kmで月を周回する円軌道に到達させることに成功したと発表しました。ミッション1ランダーによる民間企業初の月面着陸は、早ければ4月26日に実施されます。【2023年4月17日11時】【▲ 月面に着陸したispaceのランダーの想像図(Credit: ispace)】関連:【特集】月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1HAKUTO-Rミッション1のランダーは2023年3月21日に高度100×6000kmで月を周回する楕円軌道へ到達することに成功。4月12日の時点では高度100×2300kmの楕円軌道を周回していました。ispaceによると、日本時間2023年4月13日10時8分に月軌道制御マヌーバ(マヌーバ=姿勢や軌道の制御)を開始し、主推進系を用いた...
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早ければ4月26日未明にも月面着陸へ 民間月探査「HAKUTO-R」ミッション1続報

【▲ 月面に着陸したispaceのランダーの想像図(Credit: ispace)】株式会社ispaceは4月12日、同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1について、早ければ2週間後にもランダー(月着陸船)による民間企業初の月面着陸を実施する予定であると発表しました。発表時点での着陸予定日時は日本時間2023年4月26日1時40分です(※運用状況により変更される可能性があります)。関連:【特集】月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1同社によると、HAKUTO-Rミッション1のランダーは4月12日の時点で月を周回する高度100×2300kmの楕円軌道を飛行しています。発表ではランダーに搭載されているカメラを使って3月26日に高度2000km付近で撮影された月面の画像もあわせて公開されました。【▲ HAKUTO-Rミッション1ランダーに搭載されているispaceの...
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ノキア、2023年後半に月の南極域で4Gネットワークを試験的に展開予定

【▲ ノキアの月面向け通信機器を搭載したランダー「NOVA-C」(中央)とローバー「MAPP」(左)の想像図(Credit: Nokia Bell Labs)】フィンランドの通信機器大手ノキアは、月面での最初の4Gネットワーク展開を2023年後半に予定しています。といっても月面でスマートフォンが使えるようになるわけではなく、将来の月面探査を見据えた技術実証としての実施です。ノキア傘下のベル研究所が開発した月面向け4Gネットワークは、米国の民間宇宙企業インテュイティブ・マシーンズが開発した無人ランダー(月着陸船)「NOVA-C」による「IM-2」ミッションで展開されます。基地局の役割はアンテナを搭載したNOVA-C自身が担い、ペイロードとして搭載される米企業Lunar Outpostの無人ローバー(探査車)「MAPP」との間で4Gネットワークを用いた通信が行われます。【▲ ベル研究所によるI...