F1サウジアラビアGP

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アロンソの違反騒動を受け、FIAがピットストップ・ペナルティに関するF1規定を明確化。マシンへのジャッキの接触は禁止

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPで、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のピットストップ時のペナルティ消化に関し、いったんは違反があったと判断され、その後、その裁定が取り消されるという混乱があったことを受け、FIAはオーストラリアGPの週末に向けて規定の明確化を行った。 アロンソがピットストップ時にタイムペナルティを消化し終わる前にマシンにリヤジャッキが当たっていたとして、レース後になって、ペナルティが決定。3位でフィニッシュしたアロンソは、すでに表彰台に上がっていたものの、4位に降格されることが発表された。これに対してアストンマーティンが再審議を請求、ジャッキがマシンに触れることはペナルティ消化中に作業を行ったことには当たらず、したがって違反ではないとして、最近多数のチームにおいて同様の状況が見られながらペナルティを科されなかったことを証明した。これを受けてスチュワ...
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【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第2戦】ベストの仕事をしても結果につながらず。2年間マシンに恵まれないという不運

 F1ライター、エディ・エディントン氏による角田裕毅分析コラムが今年も登場。F1での3年目を迎えた角田がどう成長し、あるいはどこに課題があるのかを、エディントン氏が忌憚なく指摘していく。今回は2023年F1第2戦サウジアラビアGPについて振り返ってもらった。────────────────── 上位10人だけがポイントを獲得できる競技で、11位に終わることより悪いことがあるだろうか? 角田裕毅は、開幕戦バーレーン、第2戦サウジアラビアと、それを2戦連続で経験した。 私はジェッダには行かなかった。私ぐらいの年齢になり、それなりの地位を手に入れた人間は、どのグランプリに行き、どのグランプリに行かないかを、自分で選ぶことができるのだ。今回サーキットには行かなかったけれど、優秀な情報源の協力を得て、詳細な情報を手に入れつつ、現場にいるのと変わらない状態で、グランプリの流れを見守っていた。ただ...
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F1技術解説:サウジアラビアGP(3)アップデートの効果見られず。フロントリミテッドサーキットで苦しんだフェラーリ

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「レッドブルが導入したビームウイングと、明らかになったトランスミッションへの不安」、第2回「レッドブルに次ぐポジションに浮上したアストンマーティンAMR23の長所と短所」 に続く今回は、フェラーリが苦戦した理由に注目した。────────────────────────────────■1ラップの速さは優れているフェラーリ フェラーリの開幕戦での不調は、サクヒール・サーキットの舗装路面の荒さとデグラデーションの大きさが理由だとされた。 ところが第2戦サウジアラジアでも、フェラーリは速さを見せられなかった。SF-23に加えたフロントウイングフィンの切り欠き(下写真の緑矢印参照)と再設計したフロアエッジというアッ...
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【F1第2戦無線レビュー】またも指示が噛み合わなかったフェラーリとルクレール「遅いよ。もっと早く言ってくれ」

 2023年シーズンのF1第2戦サウジアラビアGPは、市街地の超高速サーキットであるジェッダ・コーニッシュ・サーキットで行われた。好調のフェルナンド・アロンソはスタートで首位を奪うも、ポールシッターのセルジオ・ペレスが負けじとすぐにその座を取り返す。一方予選でトラブルに見舞われたマックス・フェルスタッペンや、ペナルティを受けたシャルル・ルクレールは後方から上位を狙った。サウジアラビアGPを無線とともに振り返る。────────────────────(1周目)オスカー・ピアストリ:ダメージを受けた! スタート直後、8番グリッド獲得と予選で大健闘した新人オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)と接触。フロントウイング破損で、最後尾まで転落してしまう。一方フロントロウから首位に立ったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)には、5秒ペナルティが下された...
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【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第2回】コース特性にも助けられケビンが入賞。ニコは“レース感覚”を取り戻すことが必須

 2023年シーズンで8年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。第2戦サウジアラビアGPではケビン・マグヌッセンが10位に入賞し、チームとしても今シーズン初の入賞を達成した。レース終盤には自己ベストを更新する走りも見せたことを小松エンジニアは評価しているが、それでもまだチームが取り組まなければならない課題は多いという。そんなサウジアラビアGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。────────────────────────────────2023年F1第2戦サウジアラビアGP#20 ケビン・マグヌッセン 予選13番手/決勝12位#27 ニコ・ヒュルケンベルグ 予選11番手/決勝10位 ケビンが10位に入賞し、ハースとして今年最初の入賞ができました。前回のコラムに書いた通りVF-23にはロングランでの課題がありますが、ジェッダでケビンが終盤まで自己...
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【全ドライバー独自採点/F1第2戦】フェルスタッペンに衝撃を与えたペレス。ふさわしい成果を得られなかった角田

 長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。今回はサウジアラビアGPでの戦いぶりを振り返る。─────────────────────────── ジェッダ・コーニッシュ・サーキットは高速でなおかつウォールが近いため、ドライバーたちにとって大きな挑戦になる。それにもかかわらず、日曜日のナイトレースをウォールにクラッシュして終える者はひとりもおらず、オープニングラップでも中団で小さな事故があっただけだった。そういう意味では20人全員が堅実な仕事をしたといえるだろう。■評価 10/10:フェルスタッペンにショックを与えたペレスの強さセルジオ・ペレス(レッドブル):予選1番手/決勝1位ジョージ・ラッセル(メルセデス):予選4番手/決勝4位 ポールポ...
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【中野信治のF1分析/第2戦】低ダウンフォースでも『曲がる&止まる』レッドブル。FIA F2今季初優勝の岩佐歩夢の大きな一歩

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPはセルジオ・ペレスがポール・トゥ・ウインを果たし、前戦に続きレッドブルがワンツー。さらに3位にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が入り、表彰台には開幕戦と同じメンバーが顔を連ねました。日本期待の角田裕毅(アルファタウリ)、そしてF1直下のFIA F2で今季初勝利を飾った岩佐歩夢(ダムス)の戦いの模様とともに、元F1ドライバーでホンダの若手育成を担当する中野信治氏が独自の視点でレースを振り返ります。  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ ジェッダ・コーニッシュ・サーキットは高速レイアウトの市街地コースということで、各車がダウンフォース量を落として挑む一戦ですが、そのサウジアラビアでもレッドブルは他を圧倒しました。低ダウンフォース仕様にしてもクルマが非常に安定しており、レッドブルのマシン『RB19』はダウンフォース量に関係なくタイムを出せるクル...
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ヨス・フェルスタッペン、息子マックスの僚友ペレスは数少ない勝利のチャンスを守るために「全力を尽くした」と語る

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の父であるヨス・フェルスタッペンによると、セルジオ・ペレスは息子マックスのチームメイトとして、優勝できる機会はごくわずかしかないことをわかっているため、チャンスが来れば「全力を尽くす」のだという。 ペレスはジェッダでキャリア5回目のF1優勝を飾った。33歳のペレスはトリッキーな高速ストリートサーキットで、最初から最後まで完璧なレースを繰り広げた。フェルスタッペンがレースの前半はトップ集団にいなかったことで、ペレスの成功が容易になったことに疑いの余地はない。フェルスタッペンは15番グリッドという下位からスタートして挽回しているところだったのだ。2023年F1第2戦サウジアラビアGP 優勝したセルジオ・ペレス(レッドブル) しかし2番手のポジションに落ち着いたフェルスタッペンは、ペレスとの5秒のギャップを埋めることができなかった。ヨスは、ペレスは...
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フェラーリF1代表、遅すぎたルクレールへの無線は「いい指示ではなかった」と認めるも“大きな問題”ではないと重視せず

 フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、F1第2戦サウジアラビアGPでシャルル・ルクレールと彼のレースエンジニアとの間で生じたミスコミュニケーションについて対処すると述べており、「あれはいい指示ではなかった」と認めている。 サウジアラビアGPの決勝レースで、ルクレールは第1スティントでの力強い走りによって、16周目に行った唯一のピットストップでルイス・ハミルトン(メルセデス)をアンダーカットし、12番グリッドから5番手まで順位を上げた。しかしながらハミルトンはその2周後にセーフティカーが導入された際にタイヤ交換を行い、極めて重要なことにこの時点で7番手だったルクレールの前に出てきた。 リスタートに先立って、ルクレールはレースエンジニアのシャビエル・マルコス・パドロスから次のように伝えられた。「ハミルトンがピットに入ったので、セーフティカーライン1からプッシュしよう」...
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開幕2戦は期待外れに終わったフェラーリF1。代表はマシンの能力を評価も「最大限の力を引き出せていない」と指摘

 フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、2023年シーズンの最初の2戦が期待外れに終わったことを受け、フェラーリは自分たちをごまかすのではなく、現実の状況に向き合わなければならないと述べている。 サウジアラビアでは、カルロス・サインツとシャルル・ルクレールはレースを支配するレッドブルのふたりから大きく離され、それぞれ6位と7位でフィニッシュした。フェラーリは、アストンマーティンとメルセデスからも遅れをとっていた。 フェラーリは、開幕戦バーレーンGPでのレースペース不足はコース特有のものであり、ジェッダではレッドブルとの差が縮まることを期待していた。しかし日曜日にその期待は打ち砕かれた。ルクレールは、わずか0.155秒差でポールポジションを獲得したセルジオ・ペレス(レッドブル)の後ろにつけて予選を終えたが、彼とサインツは日曜日の第1スティントではかなり順調な走行を見せた...
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ストロールのリタイア原因は「エネルギー回収の問題」と代表が発言。根本的な原因は調査中/F1第2戦

 アストンマーティンは、先週末のF1第2戦サウジアラビアGPでランス・ストロールがリタイアした原因を特定しているが、不具合の根本的な原因についてはまだ究明できていないという。 5番グリッドからレースをスタートしたストロールは、序盤に4番手という力強い走りを見せ、13周目にミディアムタイヤからハードタイヤに切り替えた。しかしコースに復帰して3周後に、ストロールはチームのピットウォールからマシンを止めるように指示された。ストロールはそれにしたがってターン16でマシンを停止させた。「6周や7周くらい、ラップごとにパワーを失っていた。毎周回に1秒半ずつくらいだ。最終的にゲームオーバーになった」とストロールはレース後に語った。「彼らはブレーキに消火器をかけたが、エンジンからも煙が出ていた」 レース後にストロールのマシンはガレージに戻された。最初の調査では、AMR23にエネルギー回収についての問...
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グリッド停止位置違反でアロンソに科された厳罰をF1ドライバーが批判「そもそもラインが見えない。常識的な対応を」

 F1バーレーンGPではエステバン・オコン(アルピーヌ)に、サウジアラビアGPではフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に、決勝スタート時にグリッドボックスからはみ出していたことで5秒のタイムペナルティを科された。これは厳しすぎる措置であると、他のドライバーから批判の声が上がっている。 昨年まで、レースディレクターは、マシンの停止位置がグリッドラインより後ろであり、レッドライトが消えるまで動かない限りは、ボックスラインから数センチはみ出していても何のメリットもないと判断し、ほとんどの場合、ペナルティを科さなかった。しかし今年はその方針が変わったようだ。 オコンもアロンソも、スターティングボックスの外にタイヤがはみ出していたとして、スタート位置が不正確であったと判断され、5秒のタイムペナルティを受けた。2023年F1第2戦サウジアラビアGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーテ...
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F1の2戦開催を望むサウジアラビア。キディヤへの移転後も、ジェッダをF1カレンダーに残すことを検討

 サウジアラビアはF1世界選手権の2戦目の開催に前向きであることを表明してきた。キディヤに建設中のサーキットにグランプリを移転した後も、ジェッダをF1のカレンダーに残すことを望んでいるようだ。 2019年に開始された新しい巨大エンターテインメント施設の建設プロジェクトは、サウジ・ビジョン2030の取り組みの一環として首都リヤド近郊で進められている。このプロジェクトは、サウジアラビアの経済をインフラやレクリエーション、観光など多数の分野に多様化することで、石油への経済依存を削減することを目指している。F1グランプリの開催が可能な専用のレース施設がキディヤの最大の呼び物となる見込みで、2027年か2028年にF1を招致する計画だ。「FOMやレースを観戦する人々からのフィードバックによると、彼らはこのコースを気に入っている」とジェッダ・サウジ・モータースポーツ・カンパニー代表のハリド・ビン...
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ストロール「期待できる週末にリタイアで残念。パワーが落ちてマシンを止めた」:アストンマーティン F1第2戦決勝

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが行われ、アストンマーティンのランス・ストロールはリタイアでレースを終えた。■ランス・ストロール(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)決勝=DNF(16周/50周)2023年F1第2戦サウジアラビアGP ランス・ストロール(アストンマーティン) このような期待できる週末にリタイアするのは残念だ。非常にいいスタートをして、ターン13のアウト側でカルロス(・サインツ/フェラーリ)をオーバーテイクしたのは楽しかった。コース上ではいい順位にいて、楽しんでプッシュしていたのだけど、パワーが落ちているのを感じ始めて、マシンを止めるように言われた。 望んでいた結果ではなかったけれど、僕たちは非常に競争力のあるマシンを持っていることを確信してサウジアラビアを離れる。次のオーストラリアでは戦いを挑むつもりだ。&#8230...
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サージェント「前日以上に厳しい状況だったが、完走を果たしまた少し自信がついた」:ウイリアムズ F1第2戦決勝

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのローガン・サージェントは16位、アレクサンダー・アルボンはブレーキのトラブルによりリタイアに終わった。■ローガン・サージェント(ウイリアムズ・レーシング)決勝=16位(50周/50周)2023年F1第2戦サウジアラビアGP ローガン・サージェント(ウイリアムズ) 今日は昨日よりもさらに厳しかった。最初の30周くらいはいい感じだったけど、終盤にかけてタイヤを機能させられなくなり、大きくグリップが落ちてしまったんだ。それでも、今回も完走を果たして、多くを学ぶことができた。次のレースに向けて、また少し自信がついたのは間違いない。この週末、僕はこういう難しいサーキットでも、速く走れることを証明してみせた。これをそのままメルボルンに持ち込んで再現し、進歩を続けられればいいと思っている。 ここまでの2レースで、とても多く...
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ピアストリ「期待したレースにはならなかったが、終盤にはいいバトルができて楽しかった」:マクラーレン F1第2戦決勝

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが行われ、マクラーレンのオスカー・ピアストリは15位、ランド・ノリスは17位だった。■オスカー・ピアストリ(マクラーレンF1チーム)決勝=15位(50周/50周)2023年F1第2戦サウジアラビアGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン) 言うまでもないことだが、望んでいたようなレースにはならなかった。スタート直後に接触があって、フロントウイングの一部を失ってしまった。接触を避けるために、何か僕にできることがあったとは思えない。密集している中で、逃げ場がなかったからだ。 それでも、終盤にはいいバトルができて楽しかったし、ハードタイヤでロングスティントを走ったことで、タイヤについていろいろと学べたのも良かった。だけど全体としては、僕らが期待していたようなレースではなかったね。■ランド・ノリス(マクラーレンF1チーム)決勝=17位(50...
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ヒュルケンベルグ「入賞できずにがっかりの一方で、完走し多くのことを学べて満足」:ハース F1第2戦決勝

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが行われ、ハースのニコ・ヒュルケンベルグは12位でレースを終えた。■ニコ・ヒュルケンベルグ(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=12位(50周/50周)2023年F1第2戦サウジアラビアGP ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース) まあ、いろいろあったね。そもそもこのサーキットでのレース自体が、とてもチャレンジングであることに加えて、コース上でのタイトな争いが続いた。僕としてはポイントを獲れなかったことにガッカリする一方で、レースを完走して多くを学べたことに心から満足している。 根本的な部分での良いニュースは、このクルマには競争力があるということだ。バーレーンでは早々にダメージを負ってしまったので判断が難しかったが、今日のレースでは間違いなく中団グループで戦えるだけの力があった。その点ではハッピーだね。…このサイトの記事を見...
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2023年F1第2戦サウジアラビアGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2023年F1第1戦バーレーンGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはセルジオ・ペレス(レッドブル)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)決勝=5位(50周/50周)2023年F1第2戦サウジアラビアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)とウィル・スミス チームとしてかなりのポイントを稼げた。僕としては、予選7番手から5位にポジションを上げられたことが最大の成果だ。予選の順位がもう少し良ければ、レースの結果もこれより良かったかもしれないけど、まあポイントは獲れたのだからいいだろう。 今週末、僕が直面した最大の問題は、マシンのセットアップだった...
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2023年F1第2戦サウジアラビアGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2023年F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはカルロス・サインツ(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)だ。■ケビン・マグヌッセン(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=10位(50周/50周)2023年F1第2戦サウジアラビアGP ケビン・マグヌッセン(ハース)&角田裕毅(アルファタウリ) この1ポイントには大きな意味がある。この週末の滑り出しはあまり良くなかったが、予選までに状況を完全に好転させて、調子をつかむことができたようだ。ただ、残念なことに、予選ではギヤボックスに問題が起きてしまってね。レースではそれが再発しなくて本当に良かった。 僕自身はいいレースができた。スタートも良か...
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デ・フリース「トラフィックにはまり、本来のペースを発揮できなかった」:アルファタウリ/F1第2戦

 2023年F1サウジアラビアGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのニック・デ・フリースは14位でフィニッシュした。■ニック・デ・フリース(スクーデリア・アルファタウリ)決勝=14位(50周/50周)18番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード2023年F1第2戦サウジアラビアGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ) 今日はあまりいい仕事ができなかった。スタートとリスタートの際に勢いをかなり失ってしまい、トラフィックに巻き込まれた。DRSトレインに引っかかると、リズムを取り戻してポジションを上げることは難しい。十分なアタックができず、タイヤをうまく管理することとプッシュすることの適切なバランスを見つけるのに苦労して、タイヤを正しい温度に持っていくことができなかった。 終盤、前が空いた状態で周冠宇を追っている時には、強力で安定したペースを出すことができた。 全体的にバーレーンから...
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ガスリー9位「移籍後の連続入賞には満足しているが、マシンも自分もさらなる改善が必要」アルピーヌ/F1第2戦

 2023年F1サウジアラビアGP決勝で、アルピーヌのエステバン・オコンは8位、ピエール・ガスリーは9位だった。ふたりともセーフティカー出動前にタイヤ交換を済ませたことで、セーフティカー時にピットストップを行った角田裕毅(アルファタウリ)の後ろに下がることになったが、コース上で追い抜き、8位と9位のダブル入賞を達成した。2023年F1第2戦サウジアラビアGP エステバン・オコンとピエール・ガスリー(アルピーヌ)■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)決勝=8位(50周/50周)6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 全体としては、チームにとってまずまずのレースだったと言えるだろう。最終的な結果は僕らのレースでのパフォーマンスを正確に反映していて、8位と9位が実力で達成しうる最善のポジションだった。 バーレーンであんなことがあった後だけに、2台揃ってポイントを獲れたのがポジ...
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マグヌッセン10位「貴重な1点。タイヤをうまく持たせて角田を抜くことができた」ハース/F1第2戦

 2023年F1サウジアラビアGP決勝で、ハースのケビン・マグヌッセンは10位入賞を果たした。50周のレースの8周目にタイヤ交換し、ハードタイヤで非常に長いスティントを走ることになったマグヌッセンだが、うまくタイヤを管理して走り、自分より新しいタイヤを履いた角田裕毅(アルファタウリ)をオーバーテイクし、1ポイントをつかんだ。■ケビン・マグヌッセン(マネーグラム・ハースF1チーム)決勝=10位(50周/50周)13番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード2023年F1第2戦サウジアラビアGP ケビン・マグヌッセン(ハース) この1ポイントには大きな意味がある。この週末の滑り出しはあまり良くなかったが、予選までに状況を完全に好転させて、調子をつかむことができたようだ。ただ、残念なことに、予選ではギヤボックスに問題が起きてしまってね。レースではそれが再発しなくて本当に良かった。 僕自身はいい...
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100回目の表彰台を取り戻したアロンソ「僕たちは2番目のチームになる力があると証明した」アストンマーティン/F1第2戦

 2023年F1サウジアラビアGP決勝で、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは3位表彰台を獲得した。 アロンソは2番グリッドから好スタートを決めて、トップに立ち、3周をリードするが、4周目にセルジオ・ペレス(レッドブル)に抜かれて2番手に下がった。さらにスターティンググリッドの停止位置が正しくなかった(左フロントタイヤがスターティングボックスの外に出ていた)として、5秒のタイムペナルティを科されてしまった。2023年F1第2戦サウジアラビアGP 決勝スタートでトップに立ったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) セーフティカー出動時のピットストップ(50周のレースの18周目)でそのペナルティを実行、2番手を守った後、25周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に抜かれたが、3番手を最後まで維持し、F1キャリア100回目の表彰台に上った。 しかし表彰式の後、FIAは...
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ハミルトン5位「フェラーリ勢の前という結果は悪くない。ポジティブな成果もあった週末」メルセデス/F1第2戦

 2023年F1サウジアラビアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは5位、ジョージ・ラッセルは4位だった。7番グリッドと3番グリッドからのスタートだったため、チームはふたりの戦略を分け、ハミルトンはハードタイヤでスタート。セーフティカー出動時の18周目(全50周)にピットインし、ミディアムでロングスティントを走ることになったが、コース上でカルロス・サインツ(フェラーリ)を追い抜き、5位を獲得した。 ラッセルは前半は3番手を走ったが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に抜かれて4位でフィニッシュ。3位フィニッシュのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がペナルティで降格されたため、ラッセルは3位に繰り上がり、トロフィーを受け取るが、後にアロンソのペナルティが取り消されたため、4位に戻った。2023年F1第2戦サウジアラビアGP 一時的に3位のトロフィーを受け取ったジョ...
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【F1サウジアラビアGP決勝の要点】フェラーリはレッドブル最大のライバルと予想されるも敵わず。状況は『1強+3』か

 開幕2戦を終えて、レッドブルが2戦連続1-2フィニッシュを果たした。セルジオ・ペレスがキャリア初のポール・トゥ・ウインを遂げた一方で、マックス・フェルスタッペンは15番グリッドから13台抜きの2位。3位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)以下に20秒以上の大差をつけるという、まさに圧巻のレース運びだった。 ストップ&ゴーレイアウトでタイヤ劣化の大きいバーレーン、超高速市街地サーキットのジェッダと、コース特性のまったく違うサーキットでレッドブルは連勝したことになる。今季全23戦のまだ2レースを終えたばかりだが、彼らの強さにライバルたちは(少なくとも現時点では)全然追いつけていない。2023年F1第2戦サウジアラビアGP セルジオ・ペレスが優勝、マックス・フェルスタッペンが2位に入賞し、レッドブルは2戦連続の1-2フィニッシュを達成 なかでも今回の最大の敗者は、フェラーリであ...
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レッドブル&HRC密着:2戦連続1-2フィニッシュもそれぞれに不満。選手権は最速ラップの1点差でペレスが2位

 レッドブル・ホンダRBPTがF1第2戦サウジアラビアGPで1-2フィニッシュを飾った。開幕戦から2戦連続の1-2フィニッシュは、レッドブルにとってだけでなく、ホンダの長い歴史のなかでも初めてとなる快挙だった。 しかし、その主役であるふたりのドライバーは、レース後の会見で、それぞれ不満を口にした。 まず2位のマックス・フェルスタッペンだ。「15番手からスタートして2位でフィニッシュしたのだから、チームのみんなも喜んでくれているが、個人的には満足していない。というのも、僕は2位になるためにここにいるわけではないから」 そもそもフェルスタッペンは予選でドライブシャフトのトラブルが起きていなければ、ポールポジションを獲得していた可能性が高く、そうなっていれば、もちろん日曜日のレースで優勝していただろう。しかも、ドライブシャフトの問題は、日曜日のレースでも起きそうになっていた。「レース後半、...
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再びトラブルを抱えたフェルスタッペン「タイトル争いをしている両方に信頼性の高いマシンを与えてほしい」F1第2戦

 2023年F1サウジアラビアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、予選でのトラブルにより15番グリッドからのスタートになったが、追い上げて2位でフィニッシュ、チームメイトのセルジオ・ペレスとともにレッドブル1-2を飾った。 レース後半には奇妙な音がすると訴え、再びドライブシャフトの問題が発生するのではないかと懸念を示した。しかし最終的には問題なく走り切ることができ、フェルスタッペンは、ペレスが記録していたそれまでのファステストラップを最終ラップで更新し、追加の1ポイントも獲得した。フェルスタッペンはドライバーズランキングで1位、2位のペレスは1点差で続いている。2023年F1第2戦サウジアラビアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)決勝=2位(50周/50周)15番グリッド/タイヤ:ミディアム→...
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【角田裕毅F1第2戦分析】第1スティントでタイヤをマネージメント。ピットストップ戦略で順位を上げる走りを披露

 全力を出したF1第2戦サウジアラビアGP予選でQ1で敗退した角田裕毅(アルファタウリ)。「クルマに関しては、Q2やQ3に進出するためには、もう少しグリップとパフォーマンスを上げなければならない」と、マシンへの課題を指摘していた。 その指摘が角田の言い訳ではないことは、チーム代表のフランツ・トストも認めている。「とにかく、ダウンフォースが足りていない。だから、ブレーキングでクルマが不安定になり、その結果リヤタイヤがオーバーヒートして、結果、コーナー出口でのトラクションも悪い。いいラップタイムを出すために必要なものが、すべて欠けている状況だ」 そして、トストはサウジアラビアGPでこう語った。「エンジニアはいまでも『いい方向に進んでいる』と私に報告してくるが、私はもう彼らを信用していない。報告はいらない。私は、いいラップタイムしか見たくない」 そんな状況のなか、16番手からスタートするこ...
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角田裕毅、終盤まで10番手を走行も入賞ならず「悔しいけれど次に集中。アップデートの効果に期待」/F1第2戦

 2023年F1サウジアラビアGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は11位でフィニッシュした。角田は、50周のレースの45周目まで10番手を走行していたが、ケビン・マグヌッセン(ハース)に抜かれ、入賞に届かなかった。 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、次のように決勝を振り返った。「ドライバーはふたりとも堅実なレースをし、安定したラップタイムを刻んだ。戦略も良く、セーフティカー出動時にダブルピットストップをしたことがうまくいき、ポジションを上げることができた。ふたりともミディアムタイヤをとてもうまく管理していたため、ファーストスティントを延長することができ、先にハードコンパウンドに交換したライバルたちに対してタイムを失うことを避けられたのだ」「この戦略とセーフティカーにより、裕毅は10番手を争うことができた。一時は8番手をめぐって良い戦いをしていたが、アルピ...
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アロンソが3位に復帰。スチュワードが再調査の結果、認識の誤りを認め、ペナルティを撤回/F1第2戦

 スチュワードがF1サウジアラビアGPでフェルナンド・アロンソに科した10秒ペナルティが取り消され、アロンソが3位表彰台を取り戻すことが決定した。 アロンソは、レーススタートの約30分後、スターティンググリッドの停止位置が正しくなかった(左フロントタイヤがスターティングボックスの外に出ていた)として、5秒のタイムペナルティを科された。そのペナルティをセーフティカー出動時のピットストップ(50周のレースの18周目)で消化。3位でフィニッシュ、キャリア100回目の表彰台に上った。 しかし表彰式の後、FIAは、タイムペナルティが適切な形で実行されなかったとして、アロンソに10秒加算のペナルティを科すことを発表した。これによりアロンソは4位に降格されることになった。 ペナルティの理由は、5秒が消化される前にリヤジャッキがマシンに接したことだった。アロンソは、表彰式後になってペナルティが発表さ...