グループC

thumbnail image AUTOSPORT Web

『スカイラインターボC(1983年)』スーパーシルエットとは似て非なる赤/黒スカイライン【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、グループCカーの『スカイラインターボC』です。* * * * * * 赤/黒のツートンカラーを纏ったDR30型ニッサン・スカイラインのレーシングカーといえば、きっと1982年から日本のスーパーシルエットレースを戦っていた長谷見昌弘駆る“トミカスカイライン”が思い出されることだろう。しかし、赤/黒のDR30型スカイラインのレーシングカーはもう1台(正確には2台)存在していた。その1台が『スカイラインターボC』だ。 前述のスーパーシルエットレースを戦っていたグループ5規定車両の『トミカスカイライン』は、ニッサンの通...
thumbnail image メルセデス・ベンツC11

『メルセデス・ベンツC11』圧勝で時代を締め括ったメルセデスターボCの集大成【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、グループCカーの『メルセデス・ベンツC11』です。* * * * * * 1990年はグループCにおいてひとつの時代が終わる年だった。それは1991年よりF1との共用も狙いだった3.5リッターNAエンジンを搭載する新規定グループCカーが世界選手権の主役になることが決まっていたため、ターボおよび大排気量NAマシンによる争いは、1990年が最後となるはずだったからだ(実際は1991年も旧規定Cカーは世界選手権やル・マン24時間レースにも参戦していた)。 そんな旧規定時代を締めくくる1990年の世界スポーツプロトタイ...
thumbnail image トムス童夢セリカC

『トムス童夢セリカC』トヨタを動かした“セリカのグループC”【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、グループCカーの『トムス童夢セリカC』です。* * * * * * 1982年より本格的にスタートし、1980年代後半に向かって世界的な隆盛を見せた車両規定であるグループC。このグループC車両規定の開始当初、日本の自動車メーカーは後年のような盛んな活動を開始する前だったが、そんななか日本のレーシングコンストラクターである童夢とトヨタ系のチューナーのトムスがタッグを組み、1台のグループCカーを作り上げてレースへと挑んだ。そのマシンが『トムス童夢セリカC』だ。 グループCカーというと、当時のベンチマークであったポル...
thumbnail image AUTOSPORT Web

『マツダMXR-01』輝かしい栄光の後に生まれたマツダの“非ロータリー”Cカー【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは1992年のル・マン24時間レースなどを戦ったグループCカー『マツダMXR-01』です。* * * * * * 1991年、日本車として初めてル・マン24時間レースを制した『マツダ787B』。ロータリーエンジンが挑める最後のル・マン(後にもう一度参戦可能に)で掴んだその功績は、日本のみならず世界でも称えられ、100周年を盛大に祝った今年のル・マンにも歴代優勝車の1台としてデモランを行っている。 そんな『787B』で優勝を手にしたマツダは、その翌年の1992年のル・マンにも挑戦をしていた。そのときに参戦マシンが今回...
no title Webモーターマガジン

ジャガー XJ220は、その名のとおり最高速度220mphを目指したジャガー初のスーパーカー【スーパーカークロニクル/047】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、ジャガー XJ220だ。…このサイトの記事を見る投稿 ジャガー XJ220は、その名のとおり最高速度220mphを目指したジャガー初のスーパーカー【スーパーカークロニクル/047】 は 自動車アンテナ に最初に表示されました。...
thumbnail image ル・マン24時間

『ザウバー・メルセデスC9(1989年)』完全復活したシルバーアローで37年ぶりにル・マン制覇【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、1989年のル・マン24時間レースを制したグループCカーの『ザウバー・メルセデスC9』です。* * * * * * 前回の連載で1988年のル・マン24時間レースにおいて、ポルシェの連覇を阻止し、ジャガーにとって31年ぶりのル・マン優勝を果たしたグループCカー『ジャガーXJR-9』を紹介した。 そしてその翌年、1989年もポルシェではなく、新たなグループCカーがル・マン制覇を果たしている。そのマシンが『ザウバー・メルセデスC9』だった。 そもそも『C9』は、1987年に世界スポーツプロトタイプカー選手権(WSP...
thumbnail image AUTOSPORT Web

『ジャガーXJR-9(1988年)』ポルシェのル・マン連覇記録を止め、悲願を達成した殊勲車【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、1988年のル・マン24時間レースを制したグループCカーの『ジャガーXJR-9』です。* * * * * * 今から遡ること40年前、1980年代頃のル・マン24時間レース。この時代のル・マンは1982年より本格スタートしたグループCというカテゴリーが活況を呈していた。 このグループCにおいて、続々と現れる挑戦者のベンチマークとなり、高い壁として立ちはだかっていたのがポルシェだった。 ポルシェはグループC規定を徹底的に研究して作り上げたマシン、『ポルシェ956』を初年度の1982年からグループC戦線に投入した。...
thumbnail image メルセデス・ベンツC291

『メルセデス・ベンツC291』あの“皇帝”もドライブ。苦戦が続いたラストシルバーアローグループC【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、グループCカーの『メルセデス・ベンツC291』です。* * * * * * 1991年より本格的にレギュレーションが施行された“新”グループCカー規定。この規定によってF1との共用も狙った3.5リッターNAエンジンを搭載し、それまでよりもスプリント色を強めた、まるでフォーミュラマシンのごときグループCカーが生み出された。 そんな“新”グループCカーがもっとも活況だったのは初年度といえる1991年のスポーツカー世界選手権(SWC)だったのだが、この年にはシリーズを席巻したジャガーXJR-14、それに対峙したプジョ...
thumbnail image プジョー905

『プジョー905』トヨタに立ちはだかった新時代グループCカーの先駆者【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、グループCカーの『プジョー905』です。* * * * * * 2023年現在、ハイパーカーの『9X8』を開発し、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦しているプジョー。そんなプジョーが今からおよそ33年前、初めて本格的に開発したスポーツプロトタイプカーが今回紹介するグループCカーの『プジョー905』だった。 プジョーのグループCカー、『プジョー905』が実戦へと投入されたのは1990年のことであった。『プジョー905』は、1991年より規定が本格的に施行された3.5リッターNAエンジンを搭載する新グループCカー...
thumbnail image トヨタTS010

『トヨタ93C-V』新規定NA“二強”対決の裏で、“旧”トヨタターボCカーが残した功績【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、ル・マン24時間レースを戦った『トヨタ93C-V』です。* * * * * * 今から30年前の1993年。この年は前年の1992年いっぱいでスポーツカー世界選手権(SWC)が消滅するとともに、1982年から続いてきたグループCカーの時代もいよいよ終わりを迎える……そんな年だった。 そのため、1992年のル・マンを含むSWCで繰り広げられてきたトヨタTS010対プジョー905の3.5リッターNA新規定Cカー対決も、1993年はル・マン1戦のみという状況だった。 それだけに衆目は、トヨタとプジョーの総合優勝争いに...