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宮田莉朋直伝のマル秘テクで3位表彰台獲得の木村武史「佐藤社長と抱き合ったのは一生の思い出」

 9月10日、WEC世界耐久選手権の2023年第6戦『6 HOURS OF FUJI 2023』の決勝レースが静岡県の富士スピードウェイで行われ、今大会がWECデビュー戦となった宮田莉朋と、木村武史の乗るLMGTEアマクラスのケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTE Evoは、5番手スタートから見事挽回を果たし表彰台圏内の2番手でチェッカーを受けた(レース後に、FCY導入時の減速が十分でなかったとして10秒加算のペナルティが科せられ、3位降格)。 今回のWEC富士は、ケッセル・レーシングにとって初のサーキットであり、したがって木村にとってフェラーリ488のGTEマシンで富士を走るということも今回が初めての機会となっていた。そのなかで、この週末はFP1でクラス10番手、FP2ではクラス12番手とスロースタートの模様。 しかし、ブロンズドライバーの木村にとっては、土曜日の公式...
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宮田莉朋「スーパーGTでの経験が活きた」好走で初参戦ながら3位獲得に貢献/WEC富士

 9月10日、WEC世界耐久選手権の2023年第6戦『6 HOURS OF FUJI 2023』の決勝レースが行われ、今大会がWECデビュー戦となった宮田莉朋と、乗るLMGTEアマクラスのケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTE Evoは、5番手スタートから見事挽回を果たし表彰台圏内の2番手でチェッカーを受けた。(レース後に、FCY導入時の減速が十分でなかったとしてレース結果に10秒加算のペナルティが課され、3位降格) レースを終え、トロフィーを抱えてチームのピットへ戻ってきた宮田が表彰台獲得の喜びを語った。「まさか表彰台に乗れるとは、という感じです。本当に幸せなことだと思います」 WEC参戦自体はもちろん、ケッセル・レーシングというチームややフェラーリ488 GTE Evoというマシン、ワンメイク供給のミシュランタイヤと、宮田にとって初めて尽くしとなった富士6時間。また...
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初のWEC予選に挑んだ小泉洋史、一時フェラーリ勢首位の快走も無念の違反でタイム抹消に

 9月9日、WEC世界耐久選手権第6戦の予選が静岡県の富士スピードウェイで行われ、今大会が初のWEC参戦となる小泉洋史(AFコルセ)は21号車フェラーリ488 GTEエボに乗り込み、世界トップレベルのブロンズドライバーたちが一発の速さを競う、LMGTEアマクラスの予選に出走した。 チェッカーフラッグを受けたラストラップで小泉は、フェラーリ勢でトップの1分38秒949を記録してクラス5番手に入る走りを披露。予選を終えた小泉は、「もちろん嬉しいです」と初の予選で自分の走りがタイムに繋がった結果を振り返って喜んだ。「チーム(AFコルセ)内で見ても、フローさん(54号車をドライブするトーマス・フロー)やコンパンクさん(83号車をドライブするルイス・ペレス・コンパンク)よりも上のタイムであったということは嬉しかったです。また、フェラーリ勢のなかでもトップタイムだったということで、チームの皆さん...
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トヨタの“幅寄せ”で2戦連続の全損。Dステーション藤井誠暢が提言する『WECの走行マナー向上策』

 7月9日に行われたWEC世界耐久選手権第5戦『モンツァ6時間レース』。日本チームとしてLMGTEアマクラスに参戦するDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRは、序盤にハイパーカークラスの車両に接触されバリアへとクラッシュ、早々にレースを終えた。 現場はアスカリシケインへの進入手前というハイスピードの直線区間。777号車をコース左側からパスしたトヨタGAZOO Racing8号車GR010ハイブリッドのセバスチャン・ブエミが、まだオーバーテイクが完了していないにも関わらず右側へとマシンを寄せて接触したことで、緑のアストンマーティンはなすすべもなく右側のバリアへとクラッシュ、スピン状態でシケイン奥のサンドトラップ上に停止した。  ステアリングを握っていた星野敏に怪我がなかったことは幸いだったが、Dステーション・レーシングとしては前戦ル・マン24時間レー...
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BoPに納得できないTFスポーツ、WECに対応を要求「今年アストンマーティンが速かった指標はない」

 WEC世界耐久選手権のLMGTEアマカテゴリーに参戦しているTFスポーツは、アストンマーティン・バンテージAMRに設定されたBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)への不満を表明し、シリーズに対して次戦の第6戦富士までに行動を移すように訴えかけた。 チーム代表のトム・フェリエはSportscar365の取材に対し、今シーズンのアストンマーティンは他のGTEアマメーカーのクルマと比べ、つねにペースで劣っていると感じていると語った。 昨年、同クラスのシリーズチャンピオンを獲得したTFスポーツが運営するオマーン・レーシングチームの25号車アストンマーティンは、先週末のモンツァ6時間レースで7位に終わった。その一方、開幕2連勝したうえにル・マンでもクラス優勝を飾ったコルベット・レーシングは、シーズン終盤の2戦を残して早々とタイトルを獲得している。「我々は(開幕戦)セブリングで1....
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コルベット、2戦を残しGTEアマ王座獲得。他を圧倒したチームの偉業に「魔法のよう」とキーティング

 第6戦富士と最終戦バーレーンの2レースを残してWEC世界耐久選手権LMGTEアマクラスのタイトルを確定させたコルベット・レーシング。同チームのドライバーのひとりであるベン・キーティングは2023年シーズンのキャンペーンについて「何の欠点もなかった」と言い、アメリカンチームが達成した偉業を「魔法のようだ」と表現した。 キーティング、ニコ・バローネ、ニッキー・キャツバーグのトリオは、7月9日(日)にイタリア、モンツァ・サーキットで行われた今季第5戦『モンツァ6時間レース』でクラス4位に入り、33号車シボレー・コルベットC8.Rの獲得ポイント数を145に伸ばした。このポイント数は、彼らにもっとも近いふたつライバル、25号車アストンマーティン・バンテージAMR(ORT・バイ・TF/65ポイント)と85号車ポルシェ911 RSR-19(アイアン・デイムス/67ポイント)が、残る2戦でポール・...
no title 2023WEC第5戦モンツァ

小林可夢偉のポールラップ・オンボードも/【動画】2023年WEC第5戦モンツァ 予選ハイライト

 7月8日(土)にイタリア、モンツァ・サーキットで行われたWEC世界耐久選手権第5戦『モンツァ6時間レース』の予選。同セッションのハイライト動画が、シリーズの公式YouTubeチャンネル( GAZOO Racing)と、ル・マン24時間に続く2戦連続ポールを狙った50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)のタイム差がわずか0.017秒。これは2021年に始まった同カテゴリーで、もっとも接近した予選1番手と2番手のギャップとなっている。 そんな予選を振り返るハイライト動画がWECの公式YouTubeで視聴可能だ。…このサイトの記事を見る投稿 小林可夢偉のポールラップ・オンボードも/【動画】2023年WEC第5戦モンツァ 予選ハイライト は 自動車アンテナ に最初に表示されました。...
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「2024年もWECに出たい」アストンマーティンのLMGT3参戦権決定を待つハート・オブ・レーシング

 ザ・ハート・オブ・レーシングのチーム代表を務めるイアン・ジェームスは、FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブがLMGT3クラスにどのメーカーを参加させるか決定するのを待っていると語った。 今年初めにノースウエストAMRのLMGTEアマエントリーを引き継いだアメリカン・チームは、日本籍のDステーション・レーシングと同様に、WECのGTEカテゴリーがGT3ベースの新クラスに移行する2024年シーズンもアストンマーティン・チームとして世界選手権に残る意欲を示している。 Sportscar365の取材に応じたジェームスは、アストンマーティンのユーザーだったTFスポーツがシボレー・コルベットZ06 GT3.Rに乗り換えることを発表したからといって、その見通しが変わるとは限らないと述べた。「来年、メーカーと一緒に何ができるかという点では、TFスポーツの状況が我々に影響を与えるとは...
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WEC、後半3戦のハイパーカーBoP発表。フェラーリ499Pはル・マンに続く重量増と出力減のWパンチ

 WEC世界耐久選手権は、日本ラウンドの富士6時間レースを含む2023年シーズン後半3戦に適用されるハイパーカークラスのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)を発表した。 今週末イタリアで開催されるモンツァ6時間レースを前に7月3日付で公開された新しいBoPテーブルには、第5戦モンツァ、9月に富士スピードウェイで行われるWEC富士、11月に開催される最終戦『バーレーン8時間レース』の各レースに向けたLMH(ル・マン・ハイパーカー)およびLMDhマシンのパフォーマンス・パラメータが表示されている。■トヨタGR010ハイブリッドの重量は変化なし 7月7~9日に行われる次戦モンツァでは、先月のル・マン24時間レースで優勝したフェラーリ499Pの最高出力が12KW(約16ps)削減され、最低重量もル・マン前に課せられた24kgに加えてさらに5kg増加した。また1スティントで使用で...
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コルベット、2023年限りでワークス活動を終了。以降はカスタマーチームへのサポートに注力

 ゼネラルモーターズ(GM)のモータースポーツ競技エンジニアリングディレクターであるマーク・スティローは、新型シボレー・コルベットZ06 GT3.Rを使用したフルファクトリー体制でのレース活動を行う「可能性はない」と述べ、2024年はカスタマーチームのサポートのみに焦点を絞るとSportscar365の独占インタビューで語った。 これにより、過去25年間にわたってシボレーのファクトリーモータースポーツ事業として活動してきたコルベット・レーシングは、現在参戦しているIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスとWECのGTEアマクラスの今シーズンのレース活動をもって、ファクトリー部門を1度閉鎖することになる。 しかしスティローは、コルベットが2024年もIMSA GTDプロクラスに2台のマシン参戦を続けることを認め、プラット・ミラー・モータースポーツとワークスサポートと...
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ル・マン24時間FP1で大クラッシュ。Dステーションとタワー・モータースポーツ、ともにシャシー交換へ

 星野敏、藤井誠暢、キャスパー・スティブンソンのトリオでLMGTEアマクラスにエントリーしているDステーション・レーシングと、LMP2クラスを戦うタワー・モータースポーツの2チームは、ル・マン24時間レースのオープニングセッションで大きなダメージを負ったアクシデントの後、ともに交換用のシャシーを調達している。 両チームのマシンが大きな損傷を受けた事故は6月7日(水)に行われたWEC世界耐久選手権第4戦『ル・マン24時間レース』のフリープラクティス1回目で発生。発端となったのはスティブンソン駆る777号車アストンマーティン・バンテージAMRが、フォレのS字からテルトル・ルージュに向かう区間で姿勢を乱しハーフスピン状態でガードレールに接触したアクシデントだった。 ガードレールに跳ね返された777号車はコース上でストップ。複数の後続車がこれを避けていくなか、スティーブン・トーマスがステアリ...
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ど迫力の恐竜カラーポルシェがル・マン24時間にも! AOレーシング、Rexyリバリー採用を発表

 WEC世界耐久選手権のLMGTEアマクラスに参戦しているプロジェクト1・AOレーシングの『ポルシェ911 RSR-19』が、来月行われるル・マン24時間レースで、AOレーシングの特徴である恐竜デザインを纏うことが明らかにされた。 思わず二度見してしまう、強烈なインパクトを放つAOレーシングのマシンカラーリング。IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間で初登場した恐竜デザインの『ポルシェ911 GT3 R』は、ティラノサウルス/T-Rexからもじり“Rexy”と名付けられている。 このRexyリバリーは、AOレーシングのチーム代表兼ドライバーであるPJハイエットの息子と愛娘からインスピレーションを受けたものだ。 WECにフル参戦しているプロジェクト1・AOレーシングは、今年100周年を迎えるル・マンにこれまでどおりLMGTEアマクラスからエントリーしているが...
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「IMSAとは違う」「タイヤを痛める可能性」ル・マンでのタイヤ予熱解禁に対するWECドライバーの声

 ル・マン24時間レースの主催者であるACOフランス西部自動車クラブは先週、WEC世界耐久選手権のタイヤサプライヤーであるミシュランとグッドイヤーと協議した結果、来月に行われる100周年記念大会ではタイヤの予熱を許可すると発表した。1戦限りではあるが、今季から使用が禁止されたタイヤウォーマーの復活することについて、シリーズに参戦中のドライバーやメーカー関係者が反応を示している。 内燃機関を用いてタイヤを予熱するウォーマーの禁止令はサステナビリティー(持続可能性)の観点から導入されたものだが、特にハイパーカーでは、冷えたタイヤで走り始めることの影響に懐疑的であり、スパ・フランコルシャン6時間レースでの事故を受けてドライバーの安全性に懸念を示す声もあった。■ウォーマーを使用していない他のシリーズとの比較は不可能 プジョー・トタルエナジーズ(93号車プジョー9X8)のドライバーであるミケル...
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優先権欠くアストンマーティン、LMGT3参戦枠の確保に期待「WECへの忠誠心も考慮されることを願う」

 アストンマーティン・レーシングは、WEC世界耐久選手権がハイパーカー・メーカーにLMGT3エントリーの優先権が与えられるという考えを持っているにもかかわらず、来季2023年からシリーズに導入される新しいGTカテゴリーのグリッドを確保することを望んでいる。 イギリスの老舗スポーツカーブランドは現行シリーズの初年度である2012年からLMGTEクラスで活躍しているが、プロトタイプクラスでのプログラムを持たない唯一のメーカーである。 WECのCEOであるフレデリック・ルキアンは先月、第2戦が行われたポルティマオで、チャンピオンシップはハイパーカーに参戦しているメーカーのLMGT3エントリーを優先することを検討していると記者団に語った。 さらに、LMGT3への参加を認められた各メーカーには、チームに割り当てることができる2台分のエントリーが与えられると考えられている。 ルキアンはまた、WE...
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D’station Racing 2023 WEC世界耐久選手権第3戦スパ・フランコルシャン レースレポート

D’station RacingRace Report – 2023.5.3dstation-racing.jpInstagram : @dstation_racingTwitter : @dstation_racingFacebook : @DstationRacing2023 FIA World Endurance ChampionshipRound 3 6 Hours of Spa-Francorchamps (BEL)APR. 27 – 28 Qualify :8th / Race:10th序盤大きなリードを築くも、荒れたレース展開に翻弄される 2023年のFIA WEC世界耐久選手権は、4月14日(金)〜16日(日)にポルトガルで行われた第2戦から、約1週間半ほどのインターバルで第3戦を迎えた。舞台はベルギーのスパ・フランコルシャン...
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プロジェクト1・AOが第2戦ポルティマオの布陣発表。デ・オリベイラ、ラモスが地元でWECデビューへ

 ポルトガル人ドライバーのミゲル・ラモスとギリエルメ・デ・オリベイラが、プロジェクト1・AOのラインアップに加わり、今週末4月14~16日にポルトガルで開催されるWEC世界耐久選手権第2戦『ポルティマオ6時間レース』に参戦することが明らかになった。 マッテオ・カイローリとともに56号車ポルシェ911 RSR-19をシェアすることになったふたりのドライバーは、WECの地元ラウンドでシリーズデビューを果たす予定だ。 ラモスとデ・オリベイラは、今週末アメリカ・カリフォルニア州のロングビーチで行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するPJハイエットとグンナー・ジャネットの代役を務める。 AOレーシングは北米シリーズでポルシェ911 GT3 Rを走らせており、ハイエットはフルタイムドライバーのひとりとして参戦中。また、ジャネットはチームのモータースポーツディレクターとして働い...
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WECレギュラーシート最後の枠が埋まる。ダラ・ラナ&ティーム組にジェフェリーズが合流

 3月11日から12日にかけて、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたWEC世界耐久選手権公式テスト“プロローグ”に参加したアクシル・ジェフェリーズが、未確定だったノースウエストAMRの最後のドライバーに決定した。 これにより今週15日(水)から17日(金)に行われるWEC開幕戦『セブリング1000マイル』のエントリーリストで唯一“TBA”となっていた枠が埋まり、全37チームのドライバーラインアップが確定している。 開幕戦に先立つかたちで先週末に行われたプロローグにおいて、トーマス・メリルとともにノースウエストAMRの98号車アストンマーティン・バンテージAMRをテストした28歳のジンバブエ人は、すでにシートが決まっていたポール・ダラ・ラナ、ニッキー・ティームのチームに合流し、GTEアマチームでWECにフル参戦することになった。 ジェフェリーズとメリル...
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英米独車メーカーの4モデルが激突するGTEアマ。WEC開幕戦ではアストンマーティンが最軽量

 アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウウェイで行われる、3月11~12日のシリーズ公式テスト“プロローグ”、翌週15~17日に開催される2023年シーズン開幕戦セブリング1000マイルに先駆け、WEC世界耐久選手権・LMGTEアマクラスのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)が発表されている。 2022年限りで、自動車メーカーのワークスチームが覇を競い合っていたLMGTEプロクラスが消滅したため、今季のWECはプロ・アマカテゴリーであるLMGTEアマクラスが唯一のGTカテゴリーとなる。同クラスでは昨年に引き続きBoPとサクセスバラスト・システムによって混戦が演出されることになる。 今季2023年のGTEアマククラスには、フェラーリ488 GTEエボ、ポルシェ911 RSR-19、アストンマーティン・バンテージAMR、シボレー・コルベットC8.Rの...