EU

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EUが「ユーロ7導入内容を緩和」。事実上は自動車メーカーの要求を聞き入れた形となるものの、現在の自動車メーカーは頻繁に行われる規制変更に翻弄されることに

| 規制の内容が変わってしまうことで、自動車メーカーの行ってきた投資や努力が無駄になる場合も |場合によっては、ある自動車メーカーが築いてきたアドバンテージが消失してしまうケースもあるさて、先日は英国が「ガソリン / ディーゼルエンジンを搭載する新車の販売禁止を2030年から2035年に延期する」と発表しましたが、今回は欧州連合(EU)が「複数の自動車メーカーが反発する中、ユーロ7の排出ガス規制を緩和することで合意したと発表」。大きな変更点は、自動車(乗用車)と(商用)バンは”より厳しい排出ガス規制”の対象から外され、ユーロ6の試験と排出ガス規制が維持されることであり、事実上「異議を唱えた自動車メーカー側の勝利」と言えるかもしれません。※バスや大型車に対する規制はユーロ7が適用され強化されるなお、これは正式決定とはいえ、まだ最終決定ではないことには注意を要し、EUの輪番議長国であるス...
thumbnail image ■そのほか自動車関連/ネタなど

欧州における中国製EVの販売は1-7月で前年比112%増、2021年比では361%増。EUが「中国製EVは政府の奨励金によって欧州製よりも20%安価に製造できる」と指摘

| 現時点では、欧州製EVは中国製EVに対し、コストパフォーマンスでは太刀打ちできない |EUが中国製EVに関税を課すかどうかを決定するのに要するには13ヶ月、それまでに耐えられない欧州自動車メーカーが出てきそうさて、ここ最近のホットな話題が「中国の安価なEVが欧州に進出している」問題。実際にEUは中国製EVに関税を課すべく調査を開始したと報じられており、これによって中国のEVメーカーの株価が大きく下るといった現象も見られていますが、つまりはそれほど「中国のEVメーカーにとって欧州は重要な市場である」ということに。数値的なものを見てみると、EU向けの中国の新エネルギー車(ハイブリッド車とEVの両方を含む)の出荷台数は2023年の最初の7ヵ月間で112%増加し、2021年からだと361%という驚異的な伸びを示しています。 ...
no title 月刊MotorMagazine

トタルエナジーズ エクセリゥム・レーシング100「100%再生可能燃料でレースに挑む」

トタルエナジーズは独自開発したサスティナブルなバイオ燃料の供給を通じて現在のモータースポーツを支え、未来を築いていく。(Motor Magazine2023年10月号より)…このサイトの記事を見る投稿 トタルエナジーズ エクセリゥム・レーシング100「100%再生可能燃料でレースに挑む」 は 自動車アンテナ に最初に表示されました。...
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EU規制当局が欧州内で勢力を拡大し続ける中国車に対し関税導入を検討。当然中国はこれに反発しており、自動車業界を超えた問題に発展する可能性も

| EU規制当局としてはなんとかして中国車の勢いを抑えたいものと思われるが、関税を導入するとその影響は多岐にわたる |現実的には中国車に関税をかけることは難しいだろうさて、ここ最近大きくクローズアップされているのが「中国車の欧州への進出」。安価な中国車(とくにEV)がヨーロッパ市場へと輸出されることで欧州の自動車メーカーのEVが売れず、よって市場シェアを奪われるばかりか電動化計画に著しい支障が発生しており、場合によっては会社の存続が危機にさらされる可能性が出てくるとまで言われているわけですね。そしてこういった状況につき、EUの規制当局や自動車業界幹部の一部は「中国のEVは、中国の補助金によって人為的に安い価格で製造され輸出されている」と主張しており、その”不公平さ”についてたびたび大きな不満を漏らしています。EU当局は安価な中国車に対して関税の導入を検討つまり欧州の自動車メーカーは、...
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EUが内燃機関、騒音、光に続き「クロームメッキの禁止」に動く。自動車になくてはならない加工だけに業界は代替手段の模索を余儀なくされそう

| メッキを使用しない方法の模索に加え、メッキそのものの代替手段の確立も急務だと思われる |現在、クロムメッキを使用してない自動車メーカーは皆無かもしれないさて、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンだけではなく、光るマスコットまでをも禁止してしまった欧州連合(EU)。今回はなんとメッキを禁止することを検討しているといい、というのも「クロムメッキが作られる過程で放出される有毒化学物質を規制したいから」。なお、このクロームメッキというのは自動車になくてはならない加工であり、グリルやヘッドライトハウジング、車種によってはウインドウモールやドアハンドル、前後ガーニッシュに使われるほか、多くの自動車メーカーではそのエンブレムにクロームメッキを使用しています。 CO2、騒...
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ユーロ7の導入に対し伊、仏はじめ8カ国が猛反発!もしかするとユーロ7導入は先送り、もしくは内容が見直されるかも。ところでユーロ7って一体何?

| ユーロ7導入は環境に好影響がなく、しかし自動車業界に悪影響を与えるという声も |環境改善にはもっと別の手段を検討し、未来に目を向けるべきという意見もあるようださて、先日EUでは「2035年には内燃機関搭載車の販売禁止」という決定を一部緩和し、「合成燃料を使用し、CO2排出をゼロに抑えることができれば内燃機関搭載車の販売を許可する」という翻意がなされたばかり。ただ、この合成燃料の価格は現時点ではガソリンの10倍くらい、そしていかに普及しコストが下がったとしても末端価格はガソリンの倍くらいになる(ただし末端価格はその国の税制によって大きく異なる)とも報じられ、日常的に乗るクルマや、商用車に利用することは「非現実的」であるとされています。 EUがついに「合成燃料...
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フェラーリは2035年以降もガソリンエンジンを存続させるようだ!EUの翻意によって事情が変わるも、現段階ではV8やV6が生き残るかどうかはわからない

| まだまだガソリン車を取り巻く事情は二転三転する可能性がある |そして「販売禁止除外」の要件もまだまだ変わりそうさて、少し前にEUが行った衝撃的な方向転換が「2035年以降であっても、一定の条件を満たしていれば内燃機関搭載車を販売できる」というもの。これはその前に「2035年以降は、内燃機関搭載車の販売を”一切”禁止する」としていた法案を、ドイツ等の反対によって禁止措置を一部緩和したということになりますが、この「一定の条件」とは現在のところ合成燃料(Eフューエル)の使用を指しています。※いくつかEUに追随して2035年以降の内燃機関車販売を禁止した国や地域があるが、これらもEU同様に翻意するものと思われるこの合成燃料(代替燃料)は水素ベースの化合物であり、生産段階においてCO2を吸収するという手法を取り入れることで「燃焼にて排出するCO2をプラスマイナスゼロにする」という考え方を持...
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フェラーリはEUのエンジン車延命(販売禁止撤回)を受け「我々は自由を得たのです。顧客にとっての選択肢が拡がり、内燃機関、HV、EVといった3つのパワートレインを提供します」

| ただし多くの自動車メーカーがこの措置を受け、戦略の見直しを考える必要が出てきそう |そして内燃機関の将来は「合成燃料(Eフューエル)」にかかっていると言っていいさて、EUが「エンジン搭載車の販売終了を撤回」することになり、各社ともその戦略を見直す必要が出てきそうですが、大きく影響があると思われるのが「未来はEVのみ」としていたいくつかの自動車メーカー。たとえばフォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、ベントレー、ロールスロイスといったあたりはなんらかの路線変更を強いられる可能性があり、現在社内で「協議中」なのかもしれません。ただ、EUがエンジン搭載車の新車販売禁止を撤回するとしても、ガソリン車の新車販売が容認されるわけではなく、2035年以降に販売される内燃機関搭載車はガソリンの代わりに合成燃料(Eフューエル)を使用する必要があって、そしてこの価格は非常に高いので、高級車やスーパー...
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EUがついに「合成燃料(Eフューエル)の使用を前提に内燃機関搭載車の継続販売を認める」ことに合意!代替燃料専用の車両カテゴリーを新設し、2035年も存続可能に

| ただし使用できるのは代替燃料のみ、ガソリンを使用する新車は2035年以降の販売はできない |年間1,000台以下の規模にとどまる自動車メーカーはガソリン車を継続販売可能、そして販売済みのクルマは規制を受けないさて、ロイターによれば、「ドイツと欧州連合(EU)は、2035年からの燃焼式自動車の禁止案について妥協に達した」とのこと。これは「2035年以降にはガソリンエンジン含む内燃機関を積んだ自動車の新車販売を禁止する」というEUの計画に対し、ドイツはじめいくつかの国が反対していたもので、しかし今回の妥結によって、EUの自動車メーカーは2035年以降も内燃機関を積んだ自動車の販売を引き続き継続でき、しかし合成燃料(Eフューエル、代替燃料)で走行する必要があるという条件がついています。今後は「合成燃料」に関する取り決めが行われることにそこで今後の流れについて、今回の妥結を受けてEUは「...
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EUの「2035年以降は内燃機関販売禁止」が覆りそうだ!合成燃料の使用を前提として内燃機関の販売を許可する草案が提出、審議に入りガソリン車販売延長容認か

| ただし合成燃料の普及や価格には課題が多く、内燃機関を継続するとしても、一部のスポーツカーやプレミアムカーにとどまりそうだ |さらにEUは「合成燃料でしか走らない」エンジンの製造を求めているさて、ここ最近になって「EVしか認めない」としていた欧州連合(EU)の動きにやや変化が生じているという報道が見られますが、今回は「合成燃料(Eフューエル)を使用すれば、2035年以降も(もともとの案では禁止されていた)内燃機関を積む車両の新車販売が可能になる」という草案が提出され、近々審議されることになる、との報道。ちょっと前までEUは「合成燃料だろうがなんだろうが内燃機関を持っているクルマはダメ。EVしか認めない」としていたものの、おそらくは電気代の高等や電力不足によって「やっぱり新車を全部EVにするのは無理があるな・・」と考えたのかもしれません。まだまだ合成燃料の許可が決まったわけではないが...
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EUでの「2035年ガソリン禁止」採決がドイツの棄権によって延期!「雇用喪失」「合成燃料(Eフューエル)普及の可能性」について協議が持たれるようだ

| ただしボクは予定通り2035年にはガソリン車の販売が禁止され、しかし例外措置としてEフューエルが認可されると考えている |すべての人を満足させる法案を通すことはできないだろうが、妥協点を見出すことは可能であるさて、EUが「2035年にはガソリンエンジンを搭載するクルマ(正確に言えばディーゼルも含め内燃機関搭載車)の販売を全面的に禁止する」という採決を延期したとの報道。その理由としてはドイツがEUの掲げるカーボンニュートラルへと向けたグリーンプランに対して懸念を示したからだと報じられ、そしてドイツの抱く懸念とは「(ハイブリッド、PHEV含め)ガソリンエンジン搭載車の禁止が自動車業界に与える影響」と「代替燃料(合成燃料/Eフューエル)の可能性」だとされています。なお、この「2035年までにガソリン車の販売を禁止する」という採決については、この10年間で温室効果ガスを55%削減し、20...