利益

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ウォール街のアナリスト「テスラのスーパーチャージャーは非常に大きな規模のビジネスになる」。実際にテスラの目標株価を350ドルに設定

| やはり先行者、そしてリスクを冒してでもチャレンジを行ったものへと利益が転がり込むようだ |テスラ自身、スーパーチャージャーが大きな利益を生むとは考えていなかったのかもしれないさて、テスラは自前の充電ネットワークを構築していることでも知られますが、この「スーパーチャージャー・ネットワーク」につき、数年前までは”利益にならない”と語っています。ただしここ最近では大きくこれに関する動きがあり、まずはホワイトハウスがテスラのスーパーチャージャー設置にお金を出すという契約を(テスラと)結んだこと、そしてフォード、GM、メルセデス・ベンツ、日産といった古参自動車メーカー、さらには新興EVメーカーのリビアンまでもがテスラの充電規格であるNACSを採用する意向を示したこと。 ...
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新型マセラティ グラントゥーリズモの高額な設定の理由が明かされる。「価格競争には参加しない。私たちの目標は、顧客に評価され、正当な対価を支払ってもらえる最高のクルマを作ることです」

| 現在、多くのブランドでは「他のブランドとの差別化」「自社独自の価値の追求」「それによる利益率の追求」が掲げられている |もしそうしなければ、ここから生き残ることは難しいだろうさて、マセラティCEO、ダヴィデ・グラッソ氏が「顧客に評価されるクルマをつくれば、価格競争に巻き込まれることなく利益率を向上させることができる」とコメント。つまりは「魅力さえ伴えば、高額なプライシングでも受け入れられる」ということになりそうですが、この考え方は近年のマセラティの値付けにも端的にあらわれているのかもしれません。ただ、マセラティの現在のクルマがすべて高額プライスなのかというとそうではなく、たとえばMC20の2664万円~2995万円というのは「(フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンと比較すると)とんでもなく安い」ように思えます。発表されたばかりのSUV、グレカーレについても同様であり、862万...
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メルセデス・ベンツが「今後も継続して値上げを行う」とコメント。引き続き増加するコスト、そして好調な受注を背景に強気の戦略を継続

| 一方、半導体はじめサプライチェーン問題は大きく改善し、一時高騰したエネルギーコストも低下 |ただし依然として全体的なコストは上昇を続けるさて、メルセデス・ベンツが四半期ごとの販売台数と財務状況を発表し、2023年第2四半期には515,746台を販売したこと、そしてこれは前年同期比で6%の増加であったと報告。この好調な数字の背景にあるのは「サプライチェーン問題の緩和」で、ひところ問題となったマイクロチップ(半導体)、そのほかガラスなどのパーツの供給が正常に戻りつつあることが理由として挙げられています。※トヨタも「顕著に」サプライチェーン問題が解消していると語っているが、逆にポルシェはまだまだこれが足かせになっているとコメントしている加えて、ロシアのウクライナ侵攻によって高騰したエネルギー価格も「大幅に」下がっているといい、様々な状況が正常化してきたと考えていいのかもしれません。それ...
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フェラーリが2023年第2四半期の業績を発表。予想を超える好調さを背景に通期見通しを上方修正するも「上げ幅が足りない」として株価が5%近く下がるという珍事に

| フェラーリでは「予定通り」「好調」が当たり前、予想を大きく上回らなければ「期待に沿った」とは認知されない |それだけ人々がフェラーリに抱く期待が大きいということなのだろうさて、フェラーリが2023年第2四半期の業績を公開し、「計画通り」であることを発表するとともに「2023年通期での業績を上方修正する」とアナウンスしたものの、その上方修正の幅が期待よりも低いとして一時株価が5%近くも下がってしまうという事態に。数字的なものを述べてみると、これまで21億8000万ユーロであった2023年のEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)を22億2000万ユーロに引き上げるとしたにもかかわらず(売上高も57億ユーロから58億ユーロに修正している)、この「引き上げ幅」が予想通りであったとして失望を買ってしまったようですが、業績好調、そしてそれをさらに情報修正しても「失望」されると...
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ランボルギーニは2023上半期、ウルスとウラカンの「2車種のみ」で過去最高の利益を達成。おそらくはオプション装着/アドペルソナム利用率向上にて収益率も向上

| 2023年後半にはレヴエルトの納車がある程度貢献する可能性もあり、さらに業績が伸びることは間違いないだろう |加えて2024年にはウラカン後継モデル、ウルスPHEVの発表もあると予想されるさて、発表されたばかりのV12ハイブリッドスーパーカー「レヴエルト」含め好調な受注を続けるランボルギーニ。今回は2023年上半期の業績を発表して営業利益が「過去最高になった」と発表しています。公式プレスリリースによると、「ウルス、そしてウラカン・ファミリーの商業的成功、レブエルトの市場デビューなどにより、販売台数、売上高、収益性において記録的な業績を達成し、生産終了(2024年後半予定)まで完売が続くスーパーSUV(ウルス)とV10スーパースポーツカー(ウラカン)の2モデルが、22年上半期比4.9%増の5,341台という世界販売台数の達成に貢献した」とのこと。ランボルギーニはこう語るもちろん販売...
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かつてテスラ最大のライバルと見られていた中国のEVメーカー「シャオペン」。直近では販売が40%減少するも最新EV「G6」が爆発的にヒットし業績がV字回復

| シャオペンのクルマは「発売当初」の人気が長続きしないことが問題である |それを抜きにしても、米国の自動車メーカーとは異なり「実際に需要を満たすだけのEVを生産できる」のは驚くべきことではあるさて、中国の新興電気自動車メーカー、シャオペン(Xpeng)が発売した新型EV、G6が大人気との報道。シャオペンはNIOと並んで「テスラのライバル」として祭り上げられたことがあるものの、今年に関してはあまりいいスタートを切ったとは言えず、2023年上半期の販売台数は前年比にて39.8%激減し、売上高は45.9%減少、逆に純損失は37.6%増加したと報じられています。これはひとえに(昨年末に行われた)テスラの値下げに起因して販売を落とすことになったのだと考えてよく、BYD以外の中国の自動車メーカーはこの状況にうまく対応できなかったのだとも考えられます。 ...
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ランボルギーニの2023年第1四半期は「売上、利益、納車台数」すべてが過去最高に。受注においても「2024年分までの生産枠が埋まっている」

| 納車ベースだとウルスが60%を占め、売上よりもさらに利益が大きく伸びる |加えて2024年分をカバーする受注残があり、ランボルギーニはフェラーリ同様「入手が困難な」クルマにさて、ランボルギーニが「2023年第1四半期も記録的な業績を記録した」と発表。ランボルギーニはアヴェンタドールの生産を終了させ、その後に後継モデルとなるレヴエルトを発表しており、そして直近だとウラカンシリーズの生産を終了させたと発表したばかり。よってこの後にはウラカンの後継モデルとなるプラグインハイブリッドスポーツ、ウルスのPHEV版、そしてランボルギーニ初のピュアエレクトリックカーが発表されることになるかと思いますが、そういった未来に向けて「幸先のいいスタートを切った」ということになりそうです。※2024年には全モデルがハイブリッドとなるランボルギーニCEOはかく語るそして今回の”輝かしい”2023年第1四半...
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ポルシェがさらなる値上げを実施との報道!グループあわせて20%の利益率を確保するために「フェラーリを目指す」

| VWグループは「Road to 2o」なる利益率20%を目指す計画を進行させており、重要な役割を担うのはポルシェである |そしてポルシェ、VWグループは将来的に販売台数が減少することを考慮に入れているさて、ポルシェが今年後半に、欧州と米国において価格を4〜8%引き上げるとの報道。この理由としては引き続きポルシェはじめ各自動車メーカーを悩ませるサプライチェーンの混乱、半導体やその他の重要部品のコスト高が原因だとされていますが、先日発表された2023年第一四半期の決算を見るに、販売台数の増加以上に利益が増えており、実際にはさほど「コストが利益を圧迫しているように」見えない状態です。ポルシェは値上げ、限定モデルによる利益率向上を狙うなお、ポルシェは先日発表した中期計画において「利益率の向上」を大きな目標として掲げており、フォルクスワーゲングループ全体の利益率を20%に引き上げるため、そ...
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ポルシェの利益が2023年第一四半期に25.5%も増加!「強気の値付け」が奏功するも今後の業績については一抹の不安も

| 現在販売は好調なるも、金利の上昇によって販売が鈍る可能性も否定できない |ポルシェのみではなく、多くのメーカーも同様の傾向に見舞われるさて、2023年1〜3月期、つまり第一四半期において、ポルシェの利益が25.5%も増加した、とのこと。なお、販売台数の増加は18%なので、ここまで利益が伸びたのは「利益率が高い、高価格帯のモデルがよく売れた」「オプション装着率が高まった」と考えるのが妥当かもしれません。昨年は「思うように車両生産できなかった」ことも影響今年の(販売台数)増加については、昨年「チップやサプライチェーンの問題によって、思うように車両を生産できなかった」ことが影響しており、つまり今年はそういった事情が緩和され、需要に対応できるだけの台数を生産できるようになったと考えるのが妥当かも(ただ、昨年の販売台数もけして少なくはなかった)。なお、2022年最初の3ヶ月の販売台数は68...
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メルセデス・ベンツはオプション拡充で利益を拡大?SクラスのAMGモデルをマイバッハっぽく仕上げるオプションを追加。ぼくがけっこう人気が出そうだと思うワケ

| プレミアムカーにとってのオプションは自動車メーカーにとっての「儲けネタ」である |そう考えると、いかに「儲かる」オプションを考えるかも重要な業務となってくるさて、メルセデス・ベンツは「高収益モデルに特化する」と公言しており、具体的には「台数を追求するための販売や、そのためのエントリーモデルを縮小させ」上位モデルやAMG、マイバッハブランドを強化すると発表済み。その理由としては「エントリーモデルは今後中国のEVに食われてしまって利益が出なくなる」と踏んでいるからだと言われますが、逆にプレミアムセグメント、AMG、マイバッハブランドだと(欧州やアメリカにライバルはいるものの)中国車との競争を避けることができ、一定の利益を確保することが可能なのだと思われます。 ...
thumbnail image >トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS)

トヨタが「1-2-3ステップ」によるサクセスプランを公表!「これからのトヨタは、今までと違うコンセプトを採用します。ステップ3では、生産性は大幅に向上するでしょう」

| おそらくトヨタはここから中国市場はじめ、世界中での存在感を失い続けるだろう |トヨタが成功することを感じさせる材料は今のところどこにも無いように思われるさて、トヨタは新CEOとして佐藤恒治氏を迎え、つい先日「新体制方針説明会」を開催したところですが、今回はメディア向けイベントにて「以前の体制とは大きく異るトヨタの将来戦略」について(佐藤恒治CEOが)語っており、「2030年までにEVの生産台数と収益性を高める」戦略についても触れています。 トヨタが新体制方針説明会を開催し「2026年までに10モデルのEV投入」「150万台の販売」を目指すと発表!今回の計画はかなり謙虚そして実現性が高そうだ | 豊田章男社...
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テスラはまだまだ値下げを行う?イーロン・マスク「全体の生産台数を増やすためには、利益率を引き下げることも厭わない」。ポルシェやメルセデスとは真逆の戦略を採用

| テスラの会社運営にかかるコストは既存の自動車メーカーに比較すればずっと少ないと言われている |何よりも増え続けるギガファクトリーを遊ばせておくことはできないさて、テスラは今年に入った後度重なる値下げを行っていますが、今回テスラCEO、イーロン・マスクCEOがアナリストに対して「テスラが全体の生産量を増やすためであれば、1台あたりの販売台数が少なくなっても構わない」とコメントし、さらなる値下げの可能性を示唆しています。なお、昨年は「値上げに次ぐ値上げ」が行われ、まさかその後の昨年末から現在にかけてここまでの値下げが行われるとは誰も予想できなかったものと思われますが、まさに先のことは誰にもわからないといったところかもしれません。テスラの営業利益率は二年ぶりの低水準にこの発言が行われたのは四半期ごとの定例決算説明会であり、そこでイーロン・マスクCEOは「我々は、より高い生産台数を達成す...
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ランボルギーニが2022年の販売・利益における「確定値」を発表!納車台数、利益率、利益額がいずれも過去最高、「このセグメントでもっとも儲かる会社になった」

| ランボルギーニは文字通り「破竹の勢い」にて成長を続けている |すでに1年半先までのオーダーを確保しており、2023年も高い成長を記録することは間違いなさそうださて、ランボルギーニはすでに速報値として2022年の業績を公開していますが、今回は「確定値」として2022年における様々な指標を公開しています。今回ランボルギーニは、昨年9,233台の車が納車されたという発表に続き、2021年と比較して営業利益が56%増加して過去最高に、そしてスーパースポーツカーメーカーとして最高の利益率を確保したこと、さらには史上初めて売上高が20億ユーロを突破したこと等、前例のない様々な記録について言及しています。 ランボルギーニの2022年は過去最高の9,233台!ウルス、ウラ...
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「虚栄心のための数量、正気のための利益」。もはや量販車は利益が出ないと見切りをつけ、台数ではなく利益を重視する自動車メーカー続々。経営者の資質が問われる

| 自動車業界はいまだかつてないほどの「混乱」の時代を迎えている |さて、現在の自動車業界はいまだかつてないほどのカオス状態となっていて、これまで「大衆車」を支配していたフォルクスワーゲンやトヨタの領域に中国車が割って入り、そして電動化という新しい波に乗ってテスラのような新興EVメーカー、そして中国のEVメーカーがシェアを伸ばし、そしてEVへと完全に移行することを目標としている自動車メーカーがある一方で「ガソリン車を残す」と宣言する自動車メーカーが存在したり。つまりは今ほど「数多くの国の、数多くの自動車メーカー、様々なバックボーンや歴史を持つ自動車メーカー、様々なパワートレインに特化した自動車メーカー」が乱立した時代はなく、そしてその戦略も様々です。「数」を追求する自動車メーカー、数ではなく「1台あたり利益」を追求する自動車メーカーもそして今回焦点を当てたいのが「数を正義」とする自動...